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2007年11月24日

流通名という名の虚偽表示

今回からは「ブルームーンストーン」に焦点をあてて、流通名と呼ばれているものが、いかに無責任な表現であるか。またどれほどの広がりと被害をもたらしているかについて検証を進めていきたいと思います。

その下準備として、まずは流通名の無責任さについて記載させていただきます。「虚偽表示」などという言葉を使うと、大袈裟だと思われる方もいらっしゃるでしょう。また、天然石市場の常識と宝飾業界の常識にはズレがあるのだと主張される業者さまも出てくるのではないかと思います。

けれども私はあえて「虚偽表示」という言葉を使って記事を書いていくつもりです。「虚偽表示」と呼んで良いくらいの現実が、既に存在しているからですが、詳しくは追ってお話していきます。




■流通名という名の虚偽表示


私が業者さまの販売方法に疑問を持ち、追い続けてきた天然石石の中に「ブルームーンストーン」があります。すでに何度か書かせて頂いていますが、現在の天然石市場では「ラブラドライト」や「ペリステライト」が「ブルームーンストーン」の代用品として広く売買されています。その理屈のより所は「同じ長石に分類される石である」ただそれだけです。

この理屈がどれほどおかしなものか。

今ひとつピンとこない方のために、別の鉱物を用いて同じ説明をさせて頂きます。まずは、次の2枚の写真を見てください。


ko01.jpg
石名:ルビー(天然石ビーズ)
鉱物名:コランダム


ko02.jpg
石名:サファイア(天然石ビーズ)
鉱物名:コランダム


ルビーとサファイアは共に「コランダム」という鉱物が分類されたものです。

次に「ベリル」という鉱物についても見てみましょう。



be02.jpg
石名:アクアマリン(天然石ビーズ)
鉱物名:ベリル


be01.jpg
石名:エメラルド(ルース)
鉱物名:ベリル



そして最後に問題の「長石=フェルスパー」の写真です。


fs02.jpg
石名:ムーンストーン(ルース)
鉱物名:フェルスパー


fs01.jpg
石名:ペリステライト(天然石ビーズ)
鉱物名:フェルスパー


rabt0401.JPG
石名:ラブラドライト(ルース)
鉱物名:フェルスパー



おわかりになるでしょうか。

「ラブラドライト」や「ペリステライト」を、ただ同じ長石の仲間だからという理由だけで「ブルームーンストーン」として扱うには、これほどの無理があるのです。ましてやそれらを「ブルームーンストーン」として販売することは、「ルビー」を「サファイア」と偽って、もしくは「アクアマリン」を「エメラルド」だと偽って販売することと何ら変わりはありません

最近「ブルームーンストーン」と称されるルースやビーズ、ジュエリー等が、あちこちで出回っているのを見かけますが、そのほとんどが「ラブラドライト」であり「ペリステライト」です。そして「この表示はおかしいのではないですか?」という消費者側の質問に対して「これが天然石業界の常識です」と回答が返ってくるのが現状なのです。


「エメラルド」が欲しくて商品を購入したのに、届いたものは「アクアマリン」だった。


もしこのような事が自分自身の身に起こったとしたら「まあいいや」と言えますか?「どちらも同じベリルだから」と思えますか?ルビーとサファイアの場合はどうでしょう。同じコランダムだからと納得できるでしょうか。

「ラブラドライト」や「ペリステライト」と「ブルームーンストーン」との間には、そのくらい大きな違いがあるのです。それなのに、どこの誰が決めたのかもわからないルールを常識だと言われて、消費者はただただそれに従わなくてはならないのでしょうか。


「ブルームーンストーン」が欲しくて購入したのに、手元に届いたのは「ラブラドライト」だった。


同じフェルスパーなのだからそれで納得しろと言われても、無理な話ではないですか?

販売価格の点から見ても「ラブラドライト」や「ペリステライト」を「ブルームーンストーン」と称して販売することは、詐欺的な行為に等しいと考えられます。なぜならその天然石の持つ希少価値が、天と地ほども違うからです

価格が低い商品の価値をあげるために、価格の高い商品名をつけて売る。これは、商品を買わされる立場の人間から見れば、嘘であり、騙しであり、詐欺的行為です


流通名とは誰かがどこかで承認をしてくれるものではありません。ですから「ブルームーンストーン」を流通名として容認しなければならないのならば、この先もし、綺麗に加工処理されたアクアマリンを「エメラルドです」と言って売られても「同じベリルだから仕方ない」と容認しなければならないことになってしまいます。

もちろんこれは現時点では極論ですが、絶対にあり得ないと言い切れるでしょうか。偽物を作り出す技術は進化の一途をたどっています。もはや天然石市場に出回っているクリスタルビーズの約6〜8割が加工品だろうと見ている専門家も存在します。

私はこの話を聞いてからクリスタルビーズ(丸球)の取扱いを止めました。なぜならクリスタルビーズに施された加工は、高額な機材を用いてでないと正確な鑑別ができないからです。それほど加工品を作成する技術は進化しているのです。

「ブルームーンストーン」が欲しくて購入した人の元に「ラブラドライト」や「ペリステライト」が当然のように届く今の現状を、私は間違っていると感じますし、また現在そのような販売方法を取られている業者さまには、改善を求めていきたいと思います。

「ラブラドライト」は「ラブラドライト」として売ってください。
「ペリステライト」は「ペリステライト」として売ってください。


消費者のこのような願いは、理不尽なものでしょうか。天然石業界の常識にそぐわないと一蹴されても良いものなのでしょうか。私は今後、数回にわけてこの件を追求していきたいと考えています。興味を持たれた方は今後の記事を、是非お読みになってみてください。

一方で私のこのようなやり方を、好ましくないと考える方もいらっしゃるでしょう。それは当然のことです。そのような方はこれ以降の記事については、閲覧されないことをお勧めします。何も他人が書いた文章で不快な思いをする必要はありません。いち個人である私が、自分の納得のいかない事に対して納得がいかないと書く自由があるように、私の考えを否定する自由が閲覧者の方にはあります。その事をご理解の上、今後の記事をお読みになるかどうかはご自身の判断でお決め下さい。


ただし、業者の方は別です。特に現在「ペリステライト」や「ラブラドライト」を「ブルームーンストーン」と称して販売している天然石業者さまには、これほどまでに歪んでしまった「流通名」を、是非この機会に改めていただきたいと考えています。

最後にもうひとつ、私は今後の記事で「ブルームーンストーン」や「レインボームーンストーン」「ロイヤルブルームーンストーン」といったフェルスパーに属する天然石の誤った流通名に言及していきますが、全ての「流通名」の存在を否定しているわけではありません。その点については誤解のないようにお願いします。



posted by isinohanasi at 04:44 | TVショッピングQVC様の虚偽表示
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