2008年05月25日

天然シトリンの落とし穴

■出品するシトリンについて

シトリン.jpg

今回お譲りするシトリンは晶洞(がま)から切り取られた原石となります。アメシストやシトリンは結晶の先端部にだけ色がつき、残りの部分は徐々にミルキークォーツや水晶に変わっている状態で産出します。アメジストに比べシトリンが希少である理由は、がまの産出が少ないことに加え、シトリンが結晶の先端のわずかな部分にしか生じないからなのですが、今回お譲りするシトリンは、そのことがよくわかって頂ける対象でもあると思います。カットされた天然色のシトリンが天然石市場に流通しない理由も、この点にあるのです。

そもそも水晶は、晶洞(がま)と呼ばれる岩石や鉱脈に生じた空洞部の、養分が含まれた母液の中で成長します。がまの中で成長した水晶中に存在する微量の鉄分が、周囲の岩石からのラジウム放射を長期間に渡って受けた結果、シトリンが生じるとされています。




■天然シトリンの落とし穴

シトリンに関して私は「購入する人間が考える天然」と「売り手が提示している天然」の間に大きな開きがあることを頭において購入判断をされることをお勧めします。下記にその理由を記載しましたので、興味がある方はご一読ください。


○天然シトリンのほとんどは処理石

現在天然シトリンと銘打って販売されているシトリンのほとんどは、加熱処理品かもしくは放射線照射品です。天然色とわざわざ明記されているシトリンでもまったく安心はできません。見るからに危ない商品が「天然色のシトリン」として堂々と販売されているのをよく見かけます。中でもレモンイエローにうっすらと緑がかった色は本来のシトリンにはない色ですので、照射処理品である可能性がかなり高くなります。

放射線照射された「自称天然色シトリン」は、ビーズよりも原石の商品に多くみられます。これは不純物が多い原石のまま加熱すると割れや破裂の危険性があるためです。傷や不純物を取り除いたあと加熱をすれば割れや破裂の危険性は少なくなりますので、天然石ビーズとして販売されているシトリンには、照射処理品よりも加熱処理品が多いのです。

ちなみに照射処理品は鑑別機関で識別することができますし、加熱処理品にもそれを見分けるための手がかりがちゃんと存在しています。



○なぜ処理石が天然なのか

シトリンの処理品を天然シトリンと銘打っている理由として「アメジストを加熱処理したシトリンは天然シトリンとして鑑別書が出る」と説明されている業者さまを見かけるのですが、これは間違いです。通常、加熱処理されたシトリンは鑑別書に、鉱物名天然クォーツ、宝石名シトリンとして記載されます。また、照射処理品にも同じ記載がされます。あくまでも天然クォーツであって天然シトリンとは記載されません。

ところが、天然色のシトリンの流通があまりにも少ないために、処理されたシトリンを天然シトリンと銘打つことが「事実上容認されている」という、消費者にとってはありがたくない現実があります。もちろん「加熱処理品や照射処理品でも天然と認める」という暗黙のルールは、消費者の為のものではありません。売り手を有利にする為のルールです。

それなのに、処理されたシトリンを天然シトリンと表記しても良いという売り手のためのなし崩し的なルールを、まるで鑑別機関のお墨付きであるかのように説明する業者さまが存在するため、消費者はよりいっそうの混乱を強いられることになります。


ここで一般の消費者にとって重要なのは、加熱処理されたシトリンを天然シトリンと呼んでいいとするならば、放射線照射されたシトリンもまた天然シトリンで通ってしまうということです。実際にそれで通している業者さまも少なくありません。

人が手を加えていない天然色のシトリンはとても希少な天然石ですから、どうにかして販売する商品に天然シトリンと記載したい気持ちもわからなくはないですが、やはりそこには売る人間のための誤魔化しが入っていると言えるのではないでしょうか。



○購入する側が考える天然と売り手が提示している天然は違う

考えてもみてください。あえて天然色にこだわって天然石を選ぶ購入者の多くは、その天然石に人の手が加えられているかいないかを重視するのであって、人がどのような方法で手を加えたかを重視しているのではありません。

ですから「天然と同じ処理をしているからこれは天然シトリンです」と言われても、どうにもしっくりこないのです。ましてや「天然色のシトリン」と銘打って処理されたシトリンを販売されてしまっては、もうお手上げです。事前に問合せをしたところで、正しい購入判断などできようはずもなく、結果的に求めているものとは違う天然石を手することになってしまいます。

私が処理についてリサーチするきっかけとなった天然石が、まさしくこの処理シトリンだったのですが、天然だと明記され説明されていたからこそ購入したにも関わらず「石は天然です。でも色はつけてます」と言われた時のショックは非常に大きいものでした。他にも処理シトリンを天然シトリンとして販売することは間違いとは言えない、と説明された時に感じた、あの消化不良のようなモヤモヤとした気分。

いくら業界内で認められている表記であっても、消費者にとって何の利益ももたらさないどころか不利益ですらあるルールには、やはり理不尽さを感じずにはいられません。

天然色でないものは天然色でないと理解した上で購入したい。そのくらいの自由は消費者に与えられるべきだ、と私は考えています。



○余談

余談ですが、シトリンに関連した売るための誤魔化しといえば、シトリントパーズもそのひとつです。

30年ほど前の日本では、加熱シトリンの多くがトパーズとして売られていました。トパーズとして販売した方がよく売れたからなのですが、もちろんこれは間違いです。そしてこの間違いを修正する過程でトパーズとして販売されていたシトリンに、シトリントパーズという名称がつけられました。要するにシトリントパーズは間違いの帳尻合わせの結果生まれた名称なのです。

現在はシトリンをシトリントパーズと表記して販売する業者さまはほとんどありませんが、30年ほど前にトパーズとして購入した商品には、加熱シトリンの可能性があるわけです。


posted by isinohanasi at 13:02 | 業者と消費者の間にある認識の壁
一番上へ戻る

2008年01月09日

染色品の情報と今後の記事内容について

オークションの発送がひと段落しました、が、風邪は治りません。寝て起きるたびに大量の汗をかくので、1日に2〜3回着替える習慣ができてしまいました。




今日は、今度どのような方向性で記事を掲載していく予定であるかを、少しお伝えできれば、と思っています。




まずは、1枚目の写真をご覧下さい。


ヘミモルファイト01.jpg
「ヘミモルファイト」として販売されていた品物です。




電話で問合せをしたところ「天然色」との回答を頂いたのですが、この色の商品は「染色品」です。一面研磨をしたところ、白いヘミモルファイトの上を薄い皮で包むように染みた染料が確認できました。



ヘミモルファイト04.jpg
一面研磨をした写真です。



問合せの際「なぜこのような色になっているか」についても、詳しく説明してくださいましたが、残念ながらそれらの説明は全て嘘でした。

後日「海外で買付けをしている担当者との間に連絡の行き違いがあったため、染色品を天然色として販売してしまった」との説明を受けましたが、一面研磨の結果を伝えて交渉していなかったら、あのまま「天然色」で押しきられていただろうと思います。


ヘミモルファイトに関しては、以前にも「カルサイト」を「ヘミモルファイト」と偽って販売している業者様がいる事を、問題として記事にした事がありますが、今回のような「染色品」も存在しています。特にグリーンやピンクなどは「染色品」である可能性が高いと言えるでしょう。



ヘミモルファイト.jpg
カルサイトだった「ヘミモルファイト」のソーティング結果



ヘミモルファイトはその構造上、厚みのある原石が採掘され難い鉱物なのです。中国などでは、カルサイトやその他の青味がかった石が「ヘミモルファイト」として販売されているようですが、それぞれの鉱物が持つ基本的な特徴を事前におさえておくことで、騙しの入った商品の仕入れは回避できると思います。



ちなみに、本物のヘミモルファイトはこのような色をしています。


ヘミモ02.jpg
本物の「ヘミモルファイト」






次に、以下の写真をご覧下さい。


タイガーアイ04.jpg



タイガーアイ05.jpg




写真に写っている石は全て「染色タイガーアイ」となります。私も今回調べていてはじめて知ったのですが、タイガーアイには全色「染色品」が存在しています。特に現在天然石市場に流通し始めている「グリーンタイガーアイ」は「ウルフアイ」と呼ばれる希少石を模して染められたものですが、もちろん市場での価値評価は全然違います。


タイガーアイの染色は非常に簡単で、カキ氷のシロップのような液体染料に、ドボンと石を放り込んで、染まるまで放置するのが一般的だそうです。


「最近やたらと綺麗なタイガーアイが安値で販売されているのを見かける」との情報を頂いたので調べてみたのですが、まさか全ての色に対して染色品が存在しているとは思っても見ませんでした。


染色品、放射線照射品、熱加工品、合成石、人造石、模造石……



加工された石は尽きることなく流通し続けています。そしてそれらの情報の多くは、消費者にまでは知らされません。いったい私たち消費者は、どのようにしてそれらの違いを見分けていけば良いのでしょうか。


残念ですが、合成品や色加工品を肉眼で見分けることはできません。先日も「アレキサンドライトとカラーチェンジガーネットを見分ける方法はありますか」とのご質問を頂きましたが、人の目で見分ける事は無理です、とお答えするしかありませんでした。(正確な屈折率を計れば答えは簡単に出ます)



私は今後、自分が知り得た「加工品」や「合成品」などの情報を記事にして閲覧者の皆様にお伝えすると共に、私の手を通してお譲りできる範囲のルース等については、オークションへの出品も検討しています。高額な商品の取り扱いは無理でしょうが、情報を流して不安を煽るだけでおしまいでは、意味がないのではないかと思うのです。私に何ができるのか、どこまでの事ができるのかは分かりませんが、できる事にはチャレンジしてみようと思っています。


もちろん、業者さまに対する問題提起や疑問のある商品の検証も続けていくつもりです。体調が一定ではない為、今年もマイペースな更新となってしまいますが、興味を持たれた方は、時々覗いてみて下さい。


というわけで、まとまりのない文章になってしまいましたが、風邪がもう少し良くなりましたら、情報の公開を目的とした記事の掲載を再開するつもりですので、今しばらくお待ちください。
posted by isinohanasi at 02:09 | 業者と消費者の間にある認識の壁
一番上へ戻る

2007年12月20日

消費者不在の「流通名」

現在、天然石業界のみならず、流通名と呼ばれる名称は数多く存在しています。今回私は特に「ブルームーンストーン」に焦点を絞って流通名に対して感じた疑問を、様々な立場の方々にお伝えしてきました。


では、なぜ私が「ブルームーンストーン」なる流通名を良しとしないのか。「市場ではそれが普通ですよ」と説明をされても、納得できないのは何故なのか。つい先日、自分自身に対するこの疑問に、やっと自分なりの答えを出すことがきましたので、この場にて記載させて頂きます。

私が出した結論とは、


消費者不在の流通名では、納得のしようがない




最近になってようやく、ペリステライトの名称を表記される販売業者様や、ブルームーンストーンとして販売してきた商品が、実はラブラドライトであることを明記される業者様も増えてきました。

ところが、既に10年近く前からラブラドライトはブルームーンストーンの代用品として販売されていましたし、ここ数年で代用品の主流がペリステライトに移行していた事実を、ご存知の天然石業者様も多かったのではないのでしょうか。

詳細までは知らなかったのだとしても、ブルームーンストーンの名称をつけて販売している商品が、実はムーンストーンに分類されない天然石であると知った上で、それでも販売を続けてこられた業者様は少なくないと思います。



この件に対して、多くの業者様はこうおっしゃいます。

「ブルームーンストーンは市場で定着している流通名ですから」



そして鑑別機関の方は、こうおっしゃいます。

「もちろん分類を明確にする事が好ましいとは思っていますが、販売にまでは口を挟めないので……」



私は天然石に関してはまったくの素人からスタートして、まだ1年も経っていません。ブログを立ちあげてからは半年も経っていない。だから分かっていなかったのです。鑑別機関の方々にとって販売業者様とは、いわゆる顧客であるという事を。


いろいろと難しい問題はあるでしょうが、本来ならば詳しい情報を得ることのできる立場にある鑑別機関の方々が、正しい表記の普及や、間違った表記に対する改善指導の陣頭に立たれる事が好ましいと、私は思います。




また、鉱物にしても宝石にしても結局のところ、

人間が分類をし、
人間が名前をつけ、
人間が採掘し、
人間が加工をし、
人間が値段をつけ、
人間が流通にのせた



利益の発生する「商品」なのですから、そこには必ず、何らかの分類基準や評価基準が存在しているはずなのです。基準が存在しなければ、名前も値段もつけようがありません。


ちなみに、この間のミネラルショーでも強く感じた事ですが、鉱物や宝石に名前をつけて販売されている方々が、鉱物名や宝石名を軽視した説明をされたり、石の価値は人それぞれが決めればいい、などと論じられる事に対しては、120%納得していません。それらの理屈は消費者が用いるものであって、販売者が安易に用いるべきものではない、と私は思います。


とは言っても、私は流通名の存在すべてを否定したいわけではないのです。私が業者様に申し上げたいのは「現在流通名だと主張されている商品や名称には、消費者の存在や視点を無視したものが多いのではないですか」ということです。


石名までもを変えてしまうような「流通名」を、どうしても使用したいと考えるならば、購入する立場の人間が混乱をせずにすむだけの「十分な説明」をしてください。また「十分説明」をしないのであれば、紛らわしい「流通名」などつけないで下さい。


本来の石名があるにも関わらず、あえて流通名を使用されている理由には「商品の価値や価格をあげる目的」が含まれているのではないですか?

そのような商品に対しては、より詳しい説明が必要になるでしょう。販売する立場の人間が、都合の悪い部分のみをあえて記載しないという事は、詐欺にも等しい行為です。確信犯的に事実を伏せているのであれば、消費者に対してあまりにも不誠実であると言わざるを得ません。


確かに、天然石やその他宝飾品を求める基準は人それぞれです。また、これも何度も申し上げている事ですが、私は流通名同様、加工品や処理品、合成品の存在を否定するつもりもありません。

その他「客観的にわかりやすい方法である」という理由から「鑑別結果」を用いた記事を書かせていただく事が多々ありますが、だからといって、石の価値をすべて数値に置き換えるべきだ、などと考えているわけでもありません。


消費者が自分のニーズにあった商品を選べるだけの情報公開を。
真面目な商売をしたいと願う人たちが潰されていかない環境を。



私が希望している事はこの二つ。ブログを立ち上げた時からの変わらない願いでもあります。


私はこれまでに何件もの天然石業者様から「取引拒否」をされてきました。どれも皆「本当のことを言ったから」か「間違いを証明して見せたから」です。そのような売り手優位の市場ルールは、やはり歪んでいると感じます。


消費者不在のまま作りあげられた業界のルールを、ただ黙って受け入れるしかないのでしょうか。間違っていると感じる事に対して「間違っている」と指摘する権利すら与えられていないのでしょうか。


私はこの先も、検証と情報の発信を続けます。業者の方々に忌み嫌われている事は知っていますし、個人の力でどれほどの事ができるのか、という疑問が頭をかすめないわけではありません。それでも私は続けます。

義務感からではありません。ましてや正義感などではあり得ませんし、自分の考えだけが「正解」だとも考えていません。


「何かがおかしいと感じたから」
「何かが間違っていると感じたから」



ただそれだけです。

私は私の中の「エゴや欲」といった、とても個人的な感情を基盤にして、このブログを立ちあげを決めました。継続の理由もまた同じです。それ以上でも以下でもありません。


消費者不在で決められた流通名には、納得のできないものがまだまだあります。ですのでまだしばらくは、業者様にとっては鬱陶しい存在であり続けるでしょう。


このような状況の中、いち早く消費者の立場に立った対応を取ってくださいました「千趣会」様には、心から感謝しています。詳しくは後日掲載させて頂きますが、いち個人のクレームや指摘を真摯に受け止めてくださり、指摘した商品以外についても、今後は入荷時に抜打ちで鑑別をするなど、購入者にとって有益となる対応を約束してくださいました。


経過については今後も見守らせて頂きますが(しつこい性格ですみません)、これまでに指摘をさせて頂いた大手業者様の中で、一番早く消費者の目線にあわせた対応を決定された業者様であったことだけは確かです。




■出品予告

今週末あたりにオークションへの出品を予定しています。

スリランカ産のブルームーンストーンも可能な限りの点数を集めました。10点ほど出品できると思います。ただ、ブルームーンストーンは希少石である事と、全ての商品をソーティングに出しているため、開始価格はこれまで取扱ってきた商品よりも高くなります。

この機会に是非本物を、とお考えの方にはお勧めできますが、代用品として販売されている「ラブラドライト」や「ペリステライト」にも、それぞれの魅力がありますので、特に本物に拘られない方は、無理な入札はなさらないで下さいね。

また、ブルームーンストーンに限り、新規IDでの入札は不可、入札件数の上限もお1人様あたり2点までとさせていただく予定ですので、ご理解のほど宜しくお願い致します。詳しくは出品時に再度お知らせ致します。
posted by isinohanasi at 21:52 | 業者と消費者の間にある認識の壁
一番上へ戻る

2007年10月03日

ご質問に対する回答

本日オークション質問欄にて以下の質問をいただきました。ブログに掲載しても良いとのことですので、この場でお返事させていただきます。

まずは、質問の内容をご確認ください。


質問1 投稿者:chester_copperpot_s4ty (新規) 10月 3日 13時 37分
はじめまして、ブログ主さん。スーパーセブンの記事をはじめ、ショップがどうあるべきかを考えさせてくれる素晴らしいブログを立ち上げていただき、閲覧者の一人として厚く御礼申し上げます。売り出す方も問題ありますが、買う方にも自己責任、勉強が大事なのはわかりますか?石に対して納得できる目を養うのも大切です。他人を批判ばかりしていては、貴方の勉強にならないでしょう。皆さんは多くあるショップから石を買って学んでいます。ショップには悪い所もありますが、鉱物学よりも、安くて良い石、一般の人が買いやすい色の良い石を揃えて、低価格で販売してくれています。良い所がある部分も素直に認めてください。

----------------------------------------------------------------

質問2 投稿者:chester_copperpot_s4ty (新規) 10月 3日 13時 43分
ショップから一連、もしくは半連の石を買い、浄化サービスまでしているとなると貴方はパワーストーン効果も求めているように感じます。欲しい石だけ除いているのでしょう?鉱物学も求めているのもわかるのですが、貴方の方向性はどちらなのでしょうか?パワスト系の方なら、身を犠牲にして強化をしている方も出品をされています。そんな変わった人達と比べると貴方のやっている事は、おままごとです。鉱物学からいくと、宝石、ルースとして販売されている方の説明と同じだったりします。

----------------------------------------------------------------

質問3 投稿者:chester_copperpot_s4ty (新規) 10月 3日 13時 51分
長く書いてしまってごめんなさあい。あたしは浄化なんて信じないのね。だから鉱物学としてブログ主さんを信じたいの。もうわかんなくなっちゃった、だけどねだけどね。どんなに批判されても、負けないでどんどんショップの事書いちゃってください。貴方の思う真実を追求して書く事で、業者ちゃんも個人も切磋琢磨するでしょう?。応援している子もいる事、あたしの質問とかもブログに書いてね。

----------------------------------------------------------------


複数の質問事項が含まれていますので、ひとつずつ返答させていただきます。


質問@ 売り出す方も問題ありますが、買う方にも自己責任、勉強が大事なのはわかりますか?

返答@ 購入する側にも自己責任があることはわかります。けれどもまずは販売をされている業者様が天然石についての勉強する事が大切だと、私は思います。

 ・なぜカルサイトがヘミモルファイトとして販売されているのか
 ・なぜぺリステライトだと分かっている商品を、あえてブルームーンストーンとして販売されるのか
 ・なぜアクセサリー素材として天然石を販売されている業者様が、ヒーリングストーンであるはずの「スーパーセブン」に対して、十分な確認や説明をしないまま販売されているのか
 
などなど、私の疑問は尽きません。

ブログを立ち上げる前の数ヶ月、私は商品を購入したことのある業者様に対して、何度か質問をさせていただきました。その時の質問対象は主に染色品やヘミモルファイトが中心でしたが、その理由は「素人にも嘘がわかりやすい商品だったから」です。

けれども、問合せでは何も解決しませんでした。例えばヘミモルファイトひとつ取っても、素人が疑問を投げかけたところで「証拠不十分」として相手にしてもらえず「仕入れ元を信頼している」との理由から「鑑別の必要もない」と回答される業者様がほとんどでした。

そのような経緯があったからこそ、個人で鑑別に出してみることにしたのですが、鑑別結果を提示すると今度は別の問題が出てきました。取り扱い中の「ヘミモルファイト」が「カルサイト」であることを認められた業者様からは、一方的な取引拒否を受けましたし、鑑別結果を提示したことに対して逆切れをされたこともありました。

明らかな間違いに対して本当の事を告げた結果が一方的な取引拒否に繋がること自体、私としては疑問です。

しかも私は、鑑別結果取得と同時にブログに情報を公開したわけではありません。必ず事前に「業者様が先に対応された方が印象が良いと思うので、何らかの確認を取られてはどうですか」と連絡をしてきました。でもその結果が一方的な取引拒否であり、逆切れであったわけです。

このような状況の中、消費者はどこから情報を得ればいいのか。また何を正として勉強をしていけばいいのか。そこ疑問を持ったからこそ、このブログを立ち上げました。



質問A 安くて良い石、一般の人が買いやすい色の良い石を揃えて、低価格で販売してくれています。良い所がある部分も素直に認めてください。

返答A もちろん誠実な対応をしようと努力してくださっている業者様が存在することは認めています。また以前からお伝えしています通り、私は染色品や合成品などについても否定はしていません。色味を重視してあえて着色品を選ぶ方がいらっしゃる事も理解しています。

私が問題視しているのは、染色品や合成品を無加工品であるかのように販売している業者様が実際に存在している事であって、消費者が商品を購入をする時に染色や着色品、合成品の判断ができる表記をしていただければ、何も問題はないと考えています。



質問B ショップから一連、もしくは半連の石を買い、浄化サービスまでしているとなると貴方はパワーストーン効果も求めているように感じます。欲しい石だけ除いているのでしょう?

返答B 浄化サービスは任意で行っています。浄化を必要とされる方には浄化した商品を、浄化の必要はないとお考えの方には無浄化の商品をお譲りしています。また、欲しい石だけ除くということはありません。何か問題が起こったときの為に数粒手元に置いていますが、加工をして販売するつもりも時間的な余裕もありませんので、欲しい石だけ除く必要がありません。



質問C 鉱物学も求めているのもわかるのですが、貴方の方向性はどちらなのでしょうか?

返答C 私の方向性はパワーストーンにも鉱物学にもありません。天然石を扱う業者様の販売姿勢に対する疑問の検証にあります。


いただいた質問に対する回答は以上となります。



そもそも「スーパーセブン」に対する疑問の出発点は「なぜ7つの成分が含まれていない石を、ヒーリングストーンを専門としない天然石業者様が取り扱われているのか。また、そもそも7つの成分が含まれた石とは存在するものなのか」というところにありました。

この疑問を業者様に問合せると「A・メロディーさんが提唱された、7つの成分を含む鉱物の一部であるから、商品自体に7つの成分が含まれてなくてもスーパーセブンで間違いない」という主旨の回答をいただくことがほとんどでした。けれども一方で、A・メロディーさんと直接コンタクトを取った事があると回答された方は、ひとりもいらっしゃいませんでした。

そんな中ある天然石業者様から「A・メロディーさんは鉱物学の知識もお持ちの方ですので、7つの成分が含まれたスーパーセブンは必ず存在します」との回答をいただきました。ただ、その方もA・メロディーさんとはまったく面識がなく、またスーパーセブンとして取り扱っている商品も、実際に検証されたわけではなかったので、私がスーパーセブンとして販売されていた商品を、個人的に鑑別に出し、何が含まれているかを検証してみる事にしたのです。
※鑑別結果は以前お伝えした記事をご参照ください。

日本で唯一、メロディーさんとスーパーセブンを紹介した「地中の宝物」という書籍の中では「7つの宝石成分が混合した特殊な鉱物なのです」との説明されていたため、
 ・鉱物学的には存在するのか
 ・宝石学的には存在するのか
について調べた結果、鉱物学的にも宝石学的にも存在し得ないものであるとの結論に至りました。

ちなみにスーパーセブンに含まれるとされている「カコクセナイト」は「カコクセン石」とは全く別のものです。名前が同じだというだけで、関連性はありません。「地中の宝物」の共著者の方も、私からの質問に対して

2.Cacoxenite(カコクセナイト)
紫色、もしくは茶水晶の地に黄色のゲーサナイト・インクルージョンを含むものはクオーツと呼ばずにこの名称で呼ばれる。
黄色のインクルージョンがトラの皮模様を呈する。(宝石・貴金属大辞典より引用)

と回答されています。

特殊な鉱物です。と説明されていたので鉱物学的にも存在し得ないと結論付けましたが、同時に7つの宝石成分を含むとも説明されていたので、宝石学的な検証も必要でした。

その二つを私自身が上手く説明しきれなかった結果、誤解が生まれた可能性があることについては、この場にてお詫びいたします。

私は「問題視すべきサイト」様について掲載させていただいた時に、問題視している理由のひとつとして論点が違うことを提示しましたが、これは「鉱物学に詳しい方に対して物申したいがためにスーパーセブンの検証をしてきたわけではなく、販売業者様の姿勢について疑問を感じ、それを追求するために検証してきた」ことを意味しています。

私があえて「スーパーセブン」について検証してきたのは、現在天然石市場に出回っている「スーパーセブン」には根拠がなさすぎると考えたからであって、私としては、A・メロディーさんが販売を許可もしくは認知されているスーパーセブン、もしくは7つの成分が全て含まれているスーパーセブンの存在のどちらかを確認できればそれでよかったのですが、結局どちらも確認できませんでした。


現在は、A・メロディーさんと直接コンタクトを持たれているウォーターホイールズ様のご意見をお伺いしたいと希望しているのですが、何度かお電話をかけさせていただいたところ、いつもご不在でした。業者専門に卸し販売をされていて、非常にお忙しい方であると伺っていますので、私の都合を押し付けるわけにもいきません。

そこで、ウォーターホイールズ様と面識のある方に「ご意見を伺う事が可能か不可能か」だけでも確認をとってもらえませんか、とお願いをしています。その結果については10月の末以降になると思いますが、この場にてご報告させていただきます。






posted by isinohanasi at 21:28 | 業者と消費者の間にある認識の壁
一番上へ戻る

2007年09月04日

天然石のグレード表示について

オークションの質問欄から天然石のグレードに関する質問を頂きました。良い機会ですので「グレード表示」についての私見を掲載させていただきます。

まず、いろいろな業者さまが「AA」や「AAA」などと商品欄に記載されているグレード表示は、その業者さまが独自の判断でつけられているものであって、天然石の品質を補償するものではありません。

おそらくは「AA」や「AAA」と表示した方が、商品の売れが良いのでつけられ始めたものでしょうが、現在はそれがエスカレートして、「AAAAA」やそれ以上のグレード表記も見られます。

私自身はこれらの表記を購入の際の判断材料には入れていません。極端な話「A」だと思ったものに対して「AAAAA」とつけることもできるからです。

実際、いろいろな業者さまから天然石を購入していると「AA」などの表記の曖昧さがよく分かります。ある業者さまの「AA」が、別の業者さまの「AAA」よりも発色が良かった、などということは当たり前のようにありますし、手元に届いた天然石の品質に疑問を感じて問合せをすると「AAA」だったはずの商品に対して「お値段を安くしているのでその品質なんです」と回答を頂くこともありました。

ですから私は、自分がお譲りする天然石に対しては今後も「A」や「AAA」などのグレード表記をつけるつもりはありません。

私が現在オークションでお譲りしている天然石の出品条件は「自分が欲しいと感じたもの」「写真を見て綺麗だと感じたもの」の中で、実際に届いた商品と掲載されていた写真に相違が少なかった天然石を、さらに1連1粒のソーティングに出し、結果がOKだったもの。と決めています。

もちろん購入した天然石の中にはソーティング結果がNGだったためにオークションには出品できない天然石や、名称に間違いはなくても不純物が多く石の質が悪すぎるために、あえて出品していない天然石も多々あります。

ちなみに、ソーティング結果がOKだったものとは、名称に間違いがなく、染色や着色がない天然石となります。無色材を使用した含浸処理等については問題視しておりません。
※詳しくは「個人的定義」をご参照ください。
posted by isinohanasi at 00:00 | 業者と消費者の間にある認識の壁
一番上へ戻る

2007年08月29日

信頼できる業者様は存在するか?

私のブログを見てくださった方から「貴方の信頼される業者様をお教え下さい」という主旨の問合せメールをいただきました。良い機会ですので、この問合せに対する私の回答をブログ上にも掲載しておきます。

私のように「天然に近い石」を求められる方にとって「信頼できます!」と自信を持ってお勧めできる天然石業者さまは、今までのところひとつもありません。

「染色ではありません」とはっきり断言された商品の鑑別結果が「染色品」だったこともありますし「本物です」と断言された商品の名称や商品説明に「虚偽表示」があることも決して少なくありませんでした。

私にとって取扱商品の数や値段、業者様の規模やこれまでの経営実績などは、その業者様を信頼できるかどうかをはかるものさしにはなり得ません。これは、天然石業界全体の曖昧な常識と、消費者が漠然と考えている常識とがあまりにもかけ離れすぎている為に起こっていることだと思います。

私は以前、素人の言葉に耳を傾けて下さった天然石業者さまに対して「天然石についての正しい知識を身につけていくことは、今後○○様にとっても強みになるのではないですか?」と訊ねたことがあるのですが「そんなことは今まで考えてもみませんでした」という消費者としてはびっくりする回答が返ってきました。

その方は「お客様のためにも必要なことですから」と言って、その後天然石についての正しい知識をつける努力をしてくださっていますが、これはごくごく稀なケースです。

ほとんどの場合、メールや電話で疑問を投げかけても「素人の見解」や「根拠不足」を理由に耳を傾けてもらえません。だからこそ個人で鑑別に出すことにしたのですが、鑑別結果を元に「虚偽表示」のある商品を指摘すると、今度は、一方的に取引拒否をされてしまうのが現実です。

だからこそ私はオークションで天然石をお譲りし続けています。1連につき1粒〜数粒をソーティングに出すことが今の私の限界ですが、ソーティングに出さずに販売されている業者さまが多いので、私のように「天然に近い石」を求める方に、少しでも安心度の高い天然石をお譲りする為には、お勧めの業者を探し出すことよりも、私自身がソーティングに出した方が早いと考え、今に至ります。

ちなみにソーティングとは、鑑別書を作成する前段階の鑑別で、正式な鑑別書はつきませんが、その分鑑別にかかる値段を安く抑えることができます。

「信頼のできない業者様ならお教えできますが、信頼できる業者様については、ないと答えるしかありません」

これが、質問に対する今現在の私の回答となります。

天然石を購入する度にソーティングに回し、その結果の積み重ねを元に、より信頼度の高い業者様を探していければ、と考えています。
posted by isinohanasi at 00:00 | 業者と消費者の間にある認識の壁
一番上へ戻る

2007年08月08日

最終的な責任は誰にある?

「鑑別書のついていない天然石を購入する場合、染色表示のない商品が染色品であっても、再生処理表示のない商品が再生処理品であっても、極端な話、本物と信じて買った商品が偽物であったとしても、最終的な責任は、それを選んだ消費者側にある」

これまで問合せをしてきた結果を総合すると、今現在の天然石売買業界における「業者視点」の常識とはこのようなものなのですが、本当にみなさんは、この事実を知った上で購入をされているのでしょうか。

売り手の考える「販売を目的とした常識」と買い手の求める常識とのあいだにはあまりも大きな開きがある、と考える私のほうが少数派なのでしょうか。

これまでにオークションで取引いただいた方々が教えてくださったお勧めの業者さまも含め、かなりの数の問合せをしてきましたが、はっきり言って、自信を持ってお勧めできる天然石業者さまはひとつもありませんでした。

現在私が一番信頼を置いている業者さまの商品でさえ、ものによっては購入後の染色チェックや鑑別に引っかかり、オークションに出せない天然石もあります。

だったら実際に目で見て買えばいいと思われるかもしれませんが、目で見たところで、素人が判断できる範囲は限られています。それは、買付けのプロが「天然色」として買い付けてきた天然石の中に染色品が混ざっていることからも明らかです。

プロにすら見抜けないものを素人に見抜けということ自体に無理があり、また購入者に必要な情報を与えないまま天然石を販売する、業者様の姿勢にこそ問題があると私は思います。

都合の良い部分だけを説明し都合の悪い部分はひた隠し「うちは別に天然石のパワーだのなんだのを売りにしているわけではないし、天然石にそんな力があると考えてませんから」と、主張されるのならば、是非ともその見解を販売サイト上で公にしてほしいと思います。

それらを公にしないのは、公にすることで自分たちに跳ね返ってくる損害があることを知っているからなのではないですか。

この文章は特定の業者さまに向けて書いたものではありません。これまで問合せさせて頂いた、全ての天然石業者さまに対して書かせていただきました。業界の常識にとらわれず、多角的な視点を持つことが必要なのではないでしょうか。
posted by isinohanasi at 00:00 | 業者と消費者の間にある認識の壁
一番上へ戻る

2007年06月27日

牛肉偽装事件との類似点

最近世間をにぎわせている牛肉偽装事件(ミートホープ)に関する報道を、私はとても複雑な思いで見ています。なぜなら、私が見た天然石売買の世界と似すぎているのです。

・取扱い商品が本物か偽物かもはっきりさせず
・処理内容の確認に対しても責任を負わず
・たとえ処理内容がわかっていても記載せず
・実体のない「信頼関係」を強調し
・処理について訊ねると煙たがられ
・問題点を指摘すると、のらりくらりと逃げられ
・安値から販売しているからと言い訳をされ
・どこもそんなもんだと開き直られ……

そして結局は、あらゆるしわ寄せが消費者にくるのです。

私は今回、加工の有無に対してはっきりした回答を得られず不安が拭えなかったある業者さまと、返品のご相談をさせていただいた際、下記のような喧嘩腰の質問をされました。


ーーーーーここから

また、商品を購入後はそれを壊すのも食べてしまうのも貴殿の自由です。
菓子屋で買った菓子をかじった後で店にそのかじりかけの商品を返品するのが良いのか悪いのかは小学生でもでも分かります。
テグスから外し、割ったり潰したりしているのは貴殿の自由です。
しかし返品に応じる場合、商品は完全現状復帰が条件です。

 ------ここまで

要するに頭から「非常識人間」扱いをされたわけですが、この問いに対して私は、次のように返答をしました。


 ------ここからメール内容一部転載

最後に○○様の返品に対する考え方についての私見ですが、
賞味期限切れの牛乳を使った不二家は、
齧った商品でも返品する義務があると考えます。

けれども、賞味期限切れの牛乳の使用が発覚していなかった段階では、
齧った商品を持ち込んで返品して欲しいと言ったとしても、
もってのほかだとあしらわれたでしょう。常識を考えろ、と。

現在私は後者の立場にいます。
ですから、トリートメント加工品ではないことの証明を得ねばなりません。その証明責任は御社にあるのではないのでしょうか。

もしも一切の証明責任がないとおっしゃるならば、
中間業者さまはいったい何の為に必要なのでしょうか。
何を理由に、もしくは何を対価として利益を得ていらっしゃるのでしょうか。

 ------ここまで

私は相手側から果し状のように送り付けられた質問状の六つの項目すべてに返答をしたうえで、最後に上記の文章を付け足したわけですが、私の方の質問にはお答えいただけず、次に来たメールの内容(一部)は、次のようなものでした。

 ------ここからメール内容一部転載

貴殿は私の質問に解答を書いたつもりでしょうが、
全く大切なところが説明されていません。
最も大切な、貴殿が購入した6点のどこが偽物で、
どれがトリートメントされているのか
一つ一つ客観的に、また科学的に具体的な説明を求めているのです。
最後に、魚屋でインドマグロを買うのに
魚屋さんにその説明責任を負いますか?
肉屋でオージービーフを買うとき肉屋さんに
それが本当にオージーなのか説明責任を求めますか?

 ------ここまで


これに対してはあきれ果てて返答はしなかったのですが、今回の牛肉偽装事件の取り扱われ方で、答えははっきりしています。取扱商品の品質に対する証明責任は、販売者側にあるのです。消費者がそのような責任を負わされるいわれはありません。

偽物と本物を確認せず責任の所在を曖昧にしたまま売っても、それは詐欺です。特に指摘を受けたにも関わらず、法律が規制していないからといって、消費者の利益を無視した販売をし続ければ、そこに信頼関係の育つ余地はありません。

天然石売買の世界では、このような非常識な常識がまかり通っています。牛肉偽装事件のように「何が混入しているか消費者にはわからない」もしくは「何を混入させても消費者には知らせない」そのような業者さまが圧倒的に多かった。残念ですが、本当にそれが現状なのです。

posted by isinohanasi at 00:00 | 業者と消費者の間にある認識の壁
一番上へ戻る

2007年06月06日

「天然」表示に関する疑問

今回いろいろと問い合わせをする中で一番ショックだったのは、ほとんどのショップや業者の方が、天然石に対する処理の有無を記載することを避けていて、そこに拘る私の方が異例だという態度を取られたことでした。

「拘りたいならうちでは買わないでください」
「これ以上ご案内いたしかねます」
「これくらいのことはどこでもやってます」
「うちだけ処理内容を記載するのはちょっと…」
「その値段で本物だと考えるほうがおかしいのでは?」
「もっと値段とのバランス感覚を持って取引するべき」
「本物が欲しいなら自分で掘りに行けばいい」
「あなたのように神経質で面倒なお客の相手はしていられない」
「処理内容を記載しろという方がおかしい」

などなどなどなど。


これらはみな、加工の有無を問合せる中で実際に言われた言葉です。もっとひどいものもありました。果し状まがいのメールが送られてきたことも。

けれど問題は、そのような態度をとられたことではなく、最終的にそのような態度を取ったほとんどの業者さまが、最初の質問メールに対しては、「うちは大丈夫です。信頼できる仕入れ元からしか仕入れていませんし、長年の実績もあります。品質には自信がありますので安心してください」という旨の返答を返してこられたことなのです。

これはもうパターンといってもいいくらいです。

最初の質問に対しては「大丈夫」と太鼓判を押され、次に個人的に疑わしいと思う天然石について質問をすると返答に濁りや曖昧さが漂いはじめ、さらに質問を続けると段々と雲行きが怪しくなり、最後には暗礁に乗りあげる。

暗礁に乗りあげるという表現を使ったのは、結局処理についての情報が分からないまま、話がうやむやになるからで、そのほとんどが「返品していいからもううちでは買わないで」というものでした。

私は返品がしたいのではなく処理の情報が欲しかったのですが、処理の質問に答えるよりは返品対応を望まれる業者さまがほとんどで、不明確な石の多くが返品対応期間を過ぎているにも関わらず、ペナルティーなしの返品として処理されました。

正直、より天然に近い石を手に入れることが、こんなに大変だとは思ってもいませんでした。

品質に自信ありとはどのような品質のことなのでしょう。「信頼のおける仕入れ元からしか仕入れていないので大丈夫です」と太鼓判を押してもらっても、何の安心にも解決にもならない現状があります。

それどころか、仕入れ元の情報のみに頼って天然石を売買をされている業者さまの場合、仕入れ元の情報に嘘があれば自動的に回答にも嘘があることになります。そして結局、それらの嘘の最終的なしわ寄せを食うのは、他でもない消費者なのです。

仕入れ元との信頼関係は確かに大事でしょうが、消費者との信頼関係もそれに匹敵するくらい大事なのではないでしょうか。
posted by isinohanasi at 00:00 | 業者と消費者の間にある認識の壁
一番上へ戻る
×

この広告は180日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。