2008年05月21日

オークション入札前にご確認頂きたいことC

今回は、「仕入れ元、鑑別機関を公表しない理由」「出品する天然石の価格設定について」の記事を掲載します。



■仕入れ元、鑑別機関を公表しない理由

私は現在、オークションに出品する天然石の仕入れ元や鑑別を依頼している鑑別機関のお名前を一切公表していません。またご質問いただいてもお答えできません。

それらを公表してしまうと、本来ならば私にくるはずの「攻撃」が、私に関わった方々に向いてしまうからなのですが、この場合の「攻撃」とは揶揄や中傷の類を指しています。

ブログを立ち上げた初期から見て頂いている方ならばご理解いただけるのではないかと思うのですが、私はこれまで様々な「攻撃」を受けてきました。それらの多くは真正面から向き合って解決に努めたところで、結局は徒労に終わるしかない種類のものでした。

天然石(に関連する記事内容)などに対する見解の相違であれば、たとえ平行線のまま終わっても、自分がどのように考えているかを再確認したり、もしくは心にとどめておくべき事や、新たに考えるべきポイントなども見えてくるかもしれません。けれども、天然石の処理について知りたいと考えたり、知りたい内容を業者さまに確認することさえ、歪んだ性格だと捉えられてしまうなら、そこに得るべきものは何もない、と私は考えています。



○重要なのは鑑別書ではなく、鑑別の結果そのもの

ここで、鑑別書についても少し触れておきたいと思います。

「鑑別書を見せられないのは本当は鑑別していないからではないか」という主旨の問合せを頂くことがあります。以前オークションでもそのような質問を受けました。その際のやり取りや私の考えなどは下記の記事をご参照ください。

http://isinohanasi.com/archives/20071002-1.html


この種類の問合せを受けるたびに、日本人は本当に形式を重んじる人種なのだなあ、とつくづく感じます。もちろん私にとっても他人事ではありません。私も形式が整っているだけでなんとなく安心してしまう人間のひとりです。ただ残念ながら、天然石の鑑別結果については、形式が整っているだけでは何の安心材料にもなりません。

日本には鑑別に関する国家資格がありません。乱暴なことをいってしまえば、鑑別書は誰にでも書くことができるのです。あなたでも私でも。大手鑑別機関の鑑別書を真似て体裁を整え、それらしき鑑別機関名をつければ信憑性も申し分ありません。実際この手の鑑別書をつけて販売されているルースをインターネット上でよく見かけますが、例えば何の分析結果もつけずにパライバトルマリンであることを保証されても意味がありません。むしろ鑑別書がついているだけ性質が悪い、と私は考えています。

ちなみに海外の買付けで鑑別書を要求すると、酷い場合その場でさらさらと書かれてしまう事もあると聞きました。もちろん書いた人間には鑑別の知識や経験はなく、書く内容も相手が望んだ内容。何かを保証するための鑑別書ではなく、商品を売りやすくするための鑑別書なのです。素人が目にしたところで内容などわからないのだから、嘘を書いてもばれる可能性は低い。だから嘘を書く人間も出てくる。このような現状があるからこそ、鑑別書の形式ではなく、その鑑別書に何が書かれているかが重要になってくる、と私は思います。


念のため言及しておきますが、リンクを貼った記事の中にある「あなたがソーティングメモだとおっしゃっているメモは鑑別機関が発行するソーティングメモではありませんね。宝石・天然石業界の誰もあれをソーティングであるとは認めないと思います。あれが鑑別した証拠だというのなら、詐欺行為になると思います」という指摘は的外れです。もし私が手元にあるソーティングメモと鑑別した天然石の現物を大手鑑別機関の方に見せたとして、そこに書かれている内容が(鑑別した)天然石に対する鑑別結果として正しければ、何の問題もありません。鑑別結果が正しいにも関わらず、形式が整っていないだけでそれを認めないなどと発言される業界の方が本当にいらっしゃるのかどうかの方が私には疑問です。




■出品する天然石の価格設定について

以前オークションに出品していた時、私が出品物を購入した場所を探しあてたとメールしてきた方がいらっしゃいました。その方は探しあてた商品の価格とソーティングにかかる1,500円を足した合計額よりも私の出品物の方が高いと指摘され、1円でも利益をのせるなら他の店を攻撃するなと警告されました。また、私がやっていることは全て偽善であり、ただ儲けたいだけの人間のくせに善人ぶるな、とも書かれていました。

ちなみにその方は探しあてたとされている業者さまの名前を記載されておらず、また具体的な金額なども書かれていませんでしたので、私が購入させていただいた業者さまが特定されたのか、本当のところはわかりません。ただ、商品代金とソーティング費用1,500円の他にも出品物に含まれている費用があることは確かです。

私は善人ではありませんし善人ぶりたいわけでもないので、オークションへの出品を継続していくために必要な費用や、可能であればブログを継続していくために必要な費用は天然石から賄えれば嬉しい、と考えています。ただ、私がどのようなものを費用として考えているかについては、一度明らかにしておく必要があると考えたため、オークション出品を一時休止させて頂きました。

下記にその内容を記載させて頂きましたが、「これはどうなっているのか」というご質問やご指摘を頂ければ、可能な限り回答させて頂きますので、宜しくお願い致します。



○出品する天然石に含まれているもの

出品する天然石の購入代金
出品する天然石にかかる鑑別代金
出品する天然石にかかる通信費
出品する天然石にかかるリサーチ費用
オークションシステムの利用代金


○出品する天然石に今後含んでいきたいと考えているもの

オークションには出品しない(できない)天然石にかかる鑑別代金
オークションには出品しない(できない)天然石にかかるリサーチ費用
資料及び専門書の購入費
鑑別機材など鑑別を勉強するために必要な費用の一部


○出品する天然石に含まないもの

個人的なコレクション及びそれらの天然石にかかるリサーチ費用や鑑別費用




■リサーチ費用とはどのようなものを指すか

天然石や天然石売買の業界をリサーチするといっても、これを調べればいいと最初からわかっているわけではありません。むしろ何を調べればよいのかもわからいところからのスタートとなります。ですから天然石にかかる費用の中でも、一番無駄が多くでるのが、リサーチにかかる費用となります。

例えば、最近中国を経由して日本にはいってくる天然石が気にかかっています。中国経由の天然石には消費者にとって危険なものが多いのではないか、と考えているのですが、これは現時点では私の個人的な考えでしかありません。ですから危険なのか危険ではないのかを知るために、必要な情報が得られそうな場所に問合せをしたり、調べ物をしているのですが、中国から仕入れをしている業者さまでも本当のところはご存知ない方が多く、十分な情報を得るには至っていません。このままリサーチを続けても、結局必要な情報にたどり着くことができず、全てが無駄に終わってしまうかもしれません。だからといってリサーチを諦めてしまえば全てが闇の中です。

私がリサーチ費用と考えているものの中には、このように結果的に無駄になるかもしれないリサーチにかける費用も含まれています。他にも、最近になって新しく出てきた名称の天然石などはオークションに出品できない可能性が高いことを承知した上で鑑別にまわしていますし、高額な商品でない限り返品もしていません。(明らかな染色品や合成品、問題があると判断した商品などは別です)

また、市販されている天然石を無作為に鑑別していくことで得られる情報もありますので、オークションに出品するしないに関わらず鑑別にかける費用は毎月発生します(現在この費用は出品する天然石には含まれていません) 例えば、ペリステライトがブルームーンストーンの代用品として広く扱われている事実を知ったのは、この無作為の鑑別がきっかけでした。


私が今後出品していく天然石には、上記のようなリサーチ費用も含まれていくことをご理解ください。もともと私は体を壊して仕事をやめなければならなくなり、リハビリの一環として天然石を使ったアクセサリーに興味を持ち、天然石業界の実態を垣間見、おかしいものをおかしいと言える自由くらいは欲しいと考え、このようなブログを立ち上げるに至りました。現在もフルタイムで働くことはできません。ですから天然石のリサーチにかかる費用やオークションへの出品継続するために必要な費用は可能であれば天然石から得たい、と考えています。

ちなみに現在は在宅の仕事で得た収入を天然石の検証などにまわしていますが、これは利益を出せば即「同業者の営業妨害」として攻撃されるという環境があったからであって、利益を出す方法がないわけではありません。天然石売買の世界に鑑別という方法論を持ち込むと、採算があわなくなるわけではありません。あわない事にしておきたがる傾向があるだけのはなしです。


もし、私がリサーチ等にかかる費用を上乗せすることを不当だとお考えになる方がいらっしゃいましたら、メールにてご指摘ください。なぜ不当であるかを具体的にご指摘頂ければ、ご指摘に対する返答を、私の考えとしてブログ上に掲載させて頂きます。




■入札をご検討くださる方々へ

前にも申し上げましたが、特定の業者さまから仕入れをしないという方針は当面変更しません。ですから私が出品する天然石はどれも、本来ならもっと安価で購入できるはずの商品となります。その点はよくよく確認の上、入札をご検討ください。






■次回は「私の環境について」の記事を掲載させて頂きます。また5月中に過去記事の整理を予定していますので、一時的に閲覧できなくなる可能性がありますが、どうぞご容赦ください。


posted by isinohanasi at 00:13 | オークション関連のお知らせ
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