2008年05月17日

オークション入札前にご確認頂きたいことB

今回は「出品する天然石に対して、私が保証できる事とできない事」「出品物の鑑別について」の記事を掲載します。このふたつは重複した内容となりますので、ひとつの記事にまとめさせて頂きました。



■出品物の鑑別について

以前にも説明させて頂きましたが、私がオークションに出品する天然石は、市販されていた商品を購入して鑑別したものが基本となります。天然石ビーズは1連につき1〜数粒鑑別、原石やルースは特に「鑑別なし」などの記載がない限りは鑑別品であるとお考えください。



○1連1〜数粒鑑別とはどのようなものを指すか

連売りの天然石ビーズの場合、半連や1連単位で購入することが多いのですが、どちらの場合も購入した連の中から1粒〜数粒(質感にばらつきが多いものほど鑑別依頼数も多くなります)を鑑別にまわしています。

鑑別結果がOKだったものは出品対象となりますが、染色や着色の痕跡がないことを確認するための拡大検査は、私自身の勉強も兼ねて全ての粒に対して行っています。方法としては、プロの方に鑑別して頂いた粒を顕微鏡で観察しながら、それとは明らかに違う特徴を持った粒がないことや染料の痕跡がないことを確認しています。その際、明らかに違う特徴が見受けられると感じた粒については再度鑑別に出すことにしています。



○1連1〜数粒鑑別の出品物に対して私が保証できること

私は鑑別のプロではありませんので、現在のところ、自分が行った検査についてはあくまでも自身の勉強のためと考えています。ですから出品する天然石ビーズに対しては「1連につき1粒を必ず鑑別した商品である」ことまでが私の保証できる内容となります。


その他、天然石ビーズについては、鑑別にまわした粒と出品対象の連の中で一番質が低いと感じた粒を保管し、出品した日時の記録と写真を残すことにしています。


hokanhin01.JPG
「保管品(一部)の写真」


これらはオークションでの取引が終わり、現物が手元をはなれた後に質問を頂く可能性を考慮して、毎回必ず行っています。




○1連1〜数粒鑑別の出品物に対して私が保証できないこと

私が今、一番難しいと感じているのは、既に当たり前(やっていて当然)とされている種類の処理についての情報を正しく記載することです。もちろん私が知りえた処理内容については商品説明に記載しますが、例えばエメラルド。これは宝石として売買されている商品であっても、必ずといっても良いほど傷隠しの含浸処理が成されています。ルビーもサファイアも、非加熱であることが保証されていない限りは、いくら高価であっても加熱処理品の可能性が高い。これらは業界では今さら記載する必要もないくらい当たり前のことなのだそうです。他にもタンザナイトやアクアマリンには、当然のように加熱処理が成されています。

宝飾品として販売されているものでさえこれが現状なのですから、宝飾品よりも質が低いとされている天然石(特にビーズ)に対しては、追いきれないほどの処理がされていても不思議ではないと私は考えています。もともとの販売価格が低いものだから処理をする必要はないはずでは?と考えた事もあったのですが、検証をしていくうちにどうやらそうではないらしいこともわかってきました。

例えばグリーンタイガーアイに対する染色処理を企業秘密と説明する業者さまがいらっしゃるようですが、基本は染料にドボンです。市販されている商品を購入して鑑別にもまわしましたし、もともと染色品として販売されていたものとの比較もしてみましたが、企業秘密ともったいぶるような込み入った処理は成されていない、というのが、私のこれまでの検証結果です。

また加熱処理といっても、要はその天然石が(変化に)必要とする温度を作りだす環境があればよいわけです。傷ひとつ許されない商品に加工するための加熱処理ならともかく、天然石ビーズに施されるような加熱処理は、放りこんで放置程度のお手軽なものではないかと私は考えています。

もし処理をする方がかえって高くつくならば処理は成されないわけですし、処理をした天然石を市場に流通させることで利益が生まれているとするならば、天然石ビーズのような販売価格が低い商材に対する処理は、コストをかけず手軽にできるものであるはずだ、と考える方が筋が通るのではないでしょうか。

購入する側としては知りたい処理内容でも、過去のどこかの時点で当たり前とされ、いつの間にかそれが定着してしまったものについては、わざわざ説明しないこともまた当たり前であるとされています。個人的には納得のいかないものもありますが、それらは皆、私が必要な情報を手に入れることができたからこそ、納得がいかないと考えられるようにもなったわけで、まだ情報を入手できていないものについては、疑問を抱くことすらできていません。

現在の私が出品する天然石には、これらの無知であるが故の手落ちが必ずあると考えてください。無知であることを言い訳に利用するつもりはありませんが、まだ見えていないものに対しての不安は、私自身常に感じています。



○天然石ビーズに関する注意点

無色材(オイルや樹脂)を使用した含浸などその天然石の色や価値を大幅に変えてしまわない処理については、一部記載するものもありますが、記載しない場合が多いとお考えください。



○ルースや原石系の出品物に対して私が保証できること

天然石ビーズと比べると、ルースや原石に関しては保証できることが増えます。これは必ず現物を鑑別に出しているからなのですが、反対にお譲りしてしまえば現物は手元に残りません。そのため私は、お譲りするルースや原石については拡大写真と検証記録を残すことにしています。私がお譲りする天然石のルースや原石は、宝飾品に使用されるような、内包物や傷などがまったくない天然石ではありません。そのため、内包物や傷等の個性を記録しておくことで、お譲りしたあとの問合せにも対応できるのではないか、と考えています。


具体的に保証できる内容は以下の通りです。

・お譲りする天然石が「その石」であること
商品説明の際に、ラリマーやインカローズなどのその天然石固有のニックネームを使用することはありますが、もともとの名称がわからなくなるようなニックネームは使用しません。

・染色品や着色品ではないこと

・合成石ではないこと



○ルースや原石系の出品物に対して私が保証できないこと

天然石の産出地については、保証できないものの方が多いと考えてください。

例えばロードクロサイト(インカローズ)のように天然石の持つ色合いから産出地が推測できるものや、ブルームーンストーンのように天然石自体から得られる情報(内包物など)を頼りに、産出地を特定できるものも確かに存在します。けれども現在○○産と銘打って販売されている天然石の中には「仕入れ元で○○産だといわれたから○○産」「一般的に○○産だといわれているから○○産」という根拠の明確でないものも多く、また「○○産といって販売した方が売れる」という理由から勝手に変えられてしまうことも珍しくありません。私がこれまで検証した中では、水晶系の天然石には産出地偽装(もしくは提示されている理由づけでは産出地の特定はできないはず)の商品が多く見られました。

産出地が保証できる天然石については、商品説明にその旨記載させて頂きます。



○ルースや原石に関する注意点

私が出品する天然石のルースや原石は、検証に使用したものも含まれています。検証の際に記録した内容や写真については、ブログ上で公開する情報の一部として利用することがありますので、不快に思われる方は入札をご遠慮いただくか、入札前に検証に使用した天然石かどうかをお問合せください。



■入札をご検討くださる方へのお願い

入札を検討されている商品に対して不安を感じられた場合は、必ず入札前にお問合せください。
終了直前の質問にはお答えできませんのでご注意ください。また質問の内容によっては即答できないこともありますので、時間的な余裕を持ってご質問ください。

出品物に関する質問はオークションの質問欄かメールで、出品物に直接関係のない質問についてはメールでお願いします。
以前アメトリンを出品した際に「アメトリンに合成はありますか」という質問を頂いたことがあります。このような天然石に関する具体的な質問にはできる限りお答えしたいと考えていますが、落札された方への対応が最優先となりますので、回答までにお時間を頂きますことをご理解ください。ちなみにアメトリンに合成石は存在します。




■次回は 「仕入れ元、鑑別機関を公表しない理由」と「出品する天然石の価格設定について」の説明をさせて頂きます。今回掲載した記事に対する疑問点や間違いなどはメールにてご指摘ください。どうぞ宜しくお願い致します。



posted by isinohanasi at 00:26 | オークション関連のお知らせ
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