2007年12月04日

第6回 QVCジャパン様の虚偽表示

■ブルームーンストーンの希少性について


今回は「ブルームーンストーンの希少性」について記事を書いていくわけですが、まずはじめに皆さまにお伝えしておきたいことがあります。


現在、日本で販売されているブルームーンストーンの約95%以上が、偽物である


これが真実です。



もちろん天然石ビーズだけではなく、宝飾品として販売されている「ブルームーンストーン」についても95%が「ペリステライト」か「ラブラドライト」であると言えます。


では、なぜ私が現物を見もせずに、現在販売されている商品の95%が「本物ではない」と断言できるのか。それはこれまでのソーティング結果の積重ねに加え、本物の流通の少なさと値段の高さを知っているからです。

私はこれまで「ブルームーンストーン」と名前がつけられた商品を購入してはソーティングに出すという検証作業を、コツコツと繰り返してきました。取引拒否をされた業者様の商品も、もちろん検証済みです。その結果、現在天然石市場に出回っている「ブルームーンストーン」の100%が偽物だったのです。


今回100%と断言せず95%に抑えた理由は、極わずかではありますが、本物のブルームーンストーンを販売してくださる方がいらっしゃったからですが、一般市場に出回ることはほとんどありません。

「ブルームーンストーン」の希少性を理解している人からみれば、現在の市場に本物を出すことなど馬鹿馬鹿しくてできない、というのが本当のところでしょう。私がもし業者であったとしても、この先も量産の見込めない希少石を、正当な評価がされない市場になど出したいとは思いません

「ブルームーンストーン」系の商品をお取扱い中の業者様の中で、この検証結果に納得がいかない場合は、お取り扱い中の商品を1度ご自身で鑑別に出してみてください。私の検証結果の正しさをご理解いただけると思います。


ちなみに「ラブラドライト」が「ブルームーンストーン」の代用品として流通し始めたのは、約10年ほど前のことです。ここ2年ほどの間に急激に普及した「ペリステライト」は、これまで代用品とされてきた「ラブラドライト」よりもさらに仕入れ値が安い石となります。もちろんどちらの石も本物の「ブルームーンストーン」とは希少性も価格も比べものになりません。だからこそ代用品にされているのです。




本物の「ブルームーンストーン」は希少石です



そして「ラブラドライト」や「ペリステライト」が「ブルームーンストーン」として業者間で取引されているのは、買付ける人間の無知と無責任が生み出した結果です。


このことを詳しく説明していく前に、下記の内容をご確認ください。



「世界がもし100人の村だったら5」
 〜空気の届かない深さ15mの穴の中で黄金の輝きを求めて〜
 http://wwwz.fujitv.co.jp/ichioshi07/070630sekai/st_01.html



実際の放送をご覧になった方もいらっしゃるのではないでしょうか。

ここで取りあげられているのは金の採掘ですが「ブルームーンストーン」の採掘も機械を使わない「手掘り」で行われています。また実際の採掘現場も、驚くほど素朴で質素な環境の中にあります。


私が日本の販売業者さまに申し上げたいことは、このような環境下で採掘を行っている現地の人間に「ラブラドライト」や「ペリステライト」と「ブルームーンストーン」を見分ける責任まで押しつける事が、果たして本当に「妥当なのか」という事です。


日本でソーティングに出せば簡単に結果が出てくる石を「現地ではその名前で売られています」などと、調べもせずに責任を転嫁されるのは、本物の「ブルームーンストーン」であるかのように見せかける事がより多くの利益を得る結果につながる事を理解されているからではないでしょうか。


先日、スリランカ方面で宝石の買付けをされている方に、「スリランカ産ブルームーンストーンの現在の流通量はどのくらいあるのか」と質問をしたところ「ほとんどない」との回答が返ってきました。また「日本から買付けに来る人間には石の知識がほとんどない」とのご指摘も受けました。もちろんこれは半貴石に限ったことではなく、いわゆる宝石についても同じことが言えます。


本物のブルームーンストーンは希少石です。そして、現在代用品として取扱われている「ラブラドライト」や「ペリステライト」は「ムーンストーン」ですらありません。


私はこれまでにも、本物のブルームーンストーンはスリランカのある特定地区からのみ産出されるということをお伝えしてきました。では、そのスリランカとはどこに位置し、また特定地区とはスリランカのどの地区を指しているのか。より詳しくお伝えしたいと思います。



まずは、1枚目の画像をご覧下さい。


Galle01.jpg
「スリランカと日本の位置関係を示した地図」



そして次に、2枚目の画像をご覧下さい。



Galle02.jpg
「スリランカのゴール地区」


この海沿いのわずかな土地の、さらに数%程度のわずかな場所から、本物のブルームーンストーンは採掘されています。


このゴール地区は、スマトラ沖地震による津波の被害を大きく受けた地区でもあります。幸い鉱区が水に浸かることはなかったそうですが、採掘や加工に携わる多くの方が命を落とされました。私の質問にお答えくださった方も、親しい人を何人も亡くされたそうです。


本物のブルームーンストーンは、このような土地から掘り出されます。


よく「エジプトはナイルのたまもの」などと言いますが、ブルームーンストーンもまた「自然が育んだスリランカのたまもの」なのです。

なぜこの場所にだけブルーのシラーをはなつムーンストーンが授けられたのか、それは誰にもわかりません。ただひとつわかっていることは、それらは全て人間の力では左右する事のできない、自然の恵みであるという事です。



ここで「ブルームーンストーン」が採掘されているゴール地区について、もう少し詳しい説明をさせていただきます。これらの話は現地で採掘業を営まれている方や、最低でも十回以上現地に買付けに行かれたことのある数名の業者様や個人の方から伺った話をまとめたものです。記載内容に誤りがある場合はご指摘ください。確認作業を経た上で、訂正をさせていただきます。



■スリランカのゴール地区について

ムーンストーンなどが採掘されるゴール地区の鉱区は、他の地域の鉱区とくらべると比較的平地にありますが、その土地の大半は数名の地主さんによって独占管理されているそうです。

大金を積めば土地を取得することも可能ですが、取得した土地から必ず目当ての石が採れる補償はありませんし、たとえ掘りあてたとしても、年をとりすぎた層からは、商品になるような石は採掘できません。大金を積んで土地を取得できたとしても、投資の元が取れる確率はとても低いそうです。

また、ゴール地区以外の鉱区でも同じことが言えますが、掘り出された石の約95%は宝飾品としての価値を持っていません。まさしく一攫千金のギャンブル。「あたり」土地から掘りだされた石の、さらにわずか5%だけが、カッターさんや研磨師さんたちの手を通り、宝飾品として市場へと流通していくわけです。


このような現状を知っても、現在日本の市場に溢れているブルームーンストーンが、本物のブルームーンストーンであると言えるでしょうか。


冷静に考えれば誰にもわかることです。答えはNO。



今回私は幸いにも、石に対する知識を持ち、天然であることにこだわり続けてこられた方から、本物のブルームーンストーンを譲っていただくことができました。もちろん鑑別にも出しましたし、うちひとつは中央研の鑑別書も取得しましたが、結果は間違いなく「ムーンストーン」でした。けれども、下記の写真をご覧下さい。


bm02.jpg
「本物のブルームーンストーン(鑑別書取得済)」


クラックやインクルージョンが多く含まれていることが、写真を見ただけでもおわかりいただけると思います。現在の私が手を出せる範囲には、宝飾品としてクオリティーが高いと評価されるブルームーンストーンは存在しません。クオリティーの高い商品を求めるならば、少なくとも1桁〜2桁、値段が跳ね上がってしまいます。


私は天然の石が好きですので、クラックやインクルージョンが入っていた方が個性があり、見ていても楽しいと考える性質ですが、傷ひとつない石に価値を見出される方も、当然いらっしゃるでしょう。そのような方には、鑑別書付の商品を購入されることをお勧めします。ちなみに海外の鑑別書では意味を成しませんのでご注意ください。現在の日本であれば、全宝協か中央研での鑑別結果の石名が「ムーンストーン」だった場合のみ、商品の購入をお勧めします。


また、これまでにも多くのお問合せを頂いていますが、クラックやインクルージョンが含まれていても、研磨や加工が多少甘くても、本物の「ブルームーンストーン」が欲しいとお考えの方にひとつでも多くの「本物」をお譲りするための準備を、現在進めています。

鑑別書を取得するには1件あたり4,095円かかりますので鑑別書はお付けしませんが、出品する「ブルームーンストーン」は鑑別講師の方からOKが出たもの(鑑別上ブルームーンストーンという石名はありませんので、ムーンストーンとしてOKが出たものとなります)となりますので、ご安心下さい。


ちなみに現地の相場を確認していただいたところ、スリランカ産ブルームーンストーンの価格はすでに数年前の3倍〜4倍に跳ねあがっていました。今回自社在庫として保管されていた商品をお譲り下さった方も「今後は同じ値段での供給は無理ですね」とおっしゃっていましたので、おそらくは1回限りの出品となります。

実際の出品はもう少し先になりますが、出品の際にはこの場でもお知らせさせて頂きますので、今しばらくお待ちください。


posted by isinohanasi at 23:56 | TVショッピングQVC様の虚偽表示
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