2007年09月20日

スーパーセブンが存在しない理由

まず最初に、お願いがあります。「スーパーセブン」についての疑問や質問は、この先掲載していく記事を最後までお読みいただいた後にお願いします。

「スーパーセブン」は認知度の高い商品であるだけに、記事としても取扱いが難しく、どのような順序で、何をお伝えすべきかなど、私にとってもかなり神経を使う作業です。その為お問合せにお答えする余裕がありません。全ての記事を掲載した後のご質問にはできる限り対応させていただきますので、ご理解の程、よろしくお願い致します。


それでは、今日はまず「スーパーセブン」に疑問を持った経緯をお伝えしてから、7つの成分が含まれた「スーパーセブン」は存在しないと私が主張する鉱物学的な根拠を記載させていただきます。


一番最初のきっかけは、鑑別結果についての質問をしている途中で、私が何気なく「スーパーセブン」の名前を口にしたことでした。その頃私は天然石を取り扱っているネットショップをあちこち見ていましたので「スーパーセブン」の名称やどのような商品であるか等は知っていました。ただ単価の高い天然石なので、購入対象品とまでは考えていなかったのです。

ところが「スーパーセブン」の名前を聞いた鑑別講師の方は「それって何ですか」と言われたのです。ちょっとした衝撃でした。その方が知らない天然石があるなんて。(実際は天然石の方がなかったのですが……)

そこで私は、一般的に商品説明に記載されている内容をお話しました。「アメジスト・カコクセナイト・クリアクオーツ・スモーキークォーツ・ルチル・ゲーサイト・レピドクロサイトの7つの鉱物からできている水晶のことなんですけど……」苦笑されましたね、電話口で。

「そんないい加減な鉱物はないですよ」
「ないんですか?」
「ないですね」

この時、鑑別講師の方は「スーパーセブン」などという天然石を扱っている時点で、その店はまったく信用ができない店だと考えてもいい、とまで断言されたのですが、私は当たり前に流通している現状も知っていたため、その2つの情報を自分の中で上手くリンクさせることができず「とりあえず調べてみます」という形で話を終えました。

以降、ありとあらゆる場所に問合せをし、書籍などで調べられるものは調べ、たどりついた答えはやはり「スーパーセブン」は存在し得ないというものでした。

では、なぜスーパーセブンが存在し得ないのか。まずは鉱物的な観点から説明をさせて頂きます。

スーパーセブンを構成していると言われている7つの鉱物は、鉱物名とインクルージョン名がごちゃ混ぜになったもので、それらを整理すると、
 ・アメジスト
 ・クリアクオーツ(ロッククリスタル)
 ・スモーキークォーツ
 ・カコクセナイト
の4つが鉱物名で、
 ・ルチル
 ・ゲーサイト
 ・レピドクロサイト
の3つがインクルージョン名となります。

ここで問題となるのは「カコクセナイト」と呼ばれる鉱物です。カコクセナイトについては「宝石宝飾大辞典」の中で以下の通り説明されています。

「紫色もしくは茶水晶の地に黄色のゲーサイト・インクルージョンを含むものは、クォーツとはいわず、この名称で呼ばれる」この内容については、鑑別講師の方はもちろん、全国宝石学協会や中央宝石研究所にも確認を取りましたし、堀さんという鉱物学者の名前を口にされる業者様が何件かありましたので、その方にも問合せをしました。

結果、やはりカコクセナイトとは、アメジストもしくはスモーキークォーツにゲーサイトのインクルージョンが入った鉱物の名称であることが分かりました。

そうなると、どう頑張っても6つが限界。スーパーセブンに7つの成分が混合していることなどあり得ないのです。構成成分自体が最初から6つしかないのですから。

しかも、鉱物名とインクルージョン名をごちゃ混ぜに考えている時点で、この天然石の名前をつけた人には鉱物学の知識がないとの指摘も受けました。

では、スーパーセブンとして販売されている天然石には何が含まれているのか。また、スーパーセブンと名付けた人物とはどのような人なのか。なぜ、ありもしないスーパーセブンがこれほど広く流通してしまったのか。これらの疑問については、明日以降の記事で検証していきたいと思います。


■次回の予告
私が鑑別に出した「スーパーセブン」の拡大写真と、分析結果をお伝えします。14個のラフタンブルです。現在鑑別に出している商品もありますので、そちらは結果が届き次第お知らせいたします。


posted by isinohanasi at 22:26 | スーパーセブンは存在しない
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