2007年06月27日

牛肉偽装事件との類似点

最近世間をにぎわせている牛肉偽装事件(ミートホープ)に関する報道を、私はとても複雑な思いで見ています。なぜなら、私が見た天然石売買の世界と似すぎているのです。

・取扱い商品が本物か偽物かもはっきりさせず
・処理内容の確認に対しても責任を負わず
・たとえ処理内容がわかっていても記載せず
・実体のない「信頼関係」を強調し
・処理について訊ねると煙たがられ
・問題点を指摘すると、のらりくらりと逃げられ
・安値から販売しているからと言い訳をされ
・どこもそんなもんだと開き直られ……

そして結局は、あらゆるしわ寄せが消費者にくるのです。

私は今回、加工の有無に対してはっきりした回答を得られず不安が拭えなかったある業者さまと、返品のご相談をさせていただいた際、下記のような喧嘩腰の質問をされました。


ーーーーーここから

また、商品を購入後はそれを壊すのも食べてしまうのも貴殿の自由です。
菓子屋で買った菓子をかじった後で店にそのかじりかけの商品を返品するのが良いのか悪いのかは小学生でもでも分かります。
テグスから外し、割ったり潰したりしているのは貴殿の自由です。
しかし返品に応じる場合、商品は完全現状復帰が条件です。

 ------ここまで

要するに頭から「非常識人間」扱いをされたわけですが、この問いに対して私は、次のように返答をしました。


 ------ここからメール内容一部転載

最後に○○様の返品に対する考え方についての私見ですが、
賞味期限切れの牛乳を使った不二家は、
齧った商品でも返品する義務があると考えます。

けれども、賞味期限切れの牛乳の使用が発覚していなかった段階では、
齧った商品を持ち込んで返品して欲しいと言ったとしても、
もってのほかだとあしらわれたでしょう。常識を考えろ、と。

現在私は後者の立場にいます。
ですから、トリートメント加工品ではないことの証明を得ねばなりません。その証明責任は御社にあるのではないのでしょうか。

もしも一切の証明責任がないとおっしゃるならば、
中間業者さまはいったい何の為に必要なのでしょうか。
何を理由に、もしくは何を対価として利益を得ていらっしゃるのでしょうか。

 ------ここまで

私は相手側から果し状のように送り付けられた質問状の六つの項目すべてに返答をしたうえで、最後に上記の文章を付け足したわけですが、私の方の質問にはお答えいただけず、次に来たメールの内容(一部)は、次のようなものでした。

 ------ここからメール内容一部転載

貴殿は私の質問に解答を書いたつもりでしょうが、
全く大切なところが説明されていません。
最も大切な、貴殿が購入した6点のどこが偽物で、
どれがトリートメントされているのか
一つ一つ客観的に、また科学的に具体的な説明を求めているのです。
最後に、魚屋でインドマグロを買うのに
魚屋さんにその説明責任を負いますか?
肉屋でオージービーフを買うとき肉屋さんに
それが本当にオージーなのか説明責任を求めますか?

 ------ここまで


これに対してはあきれ果てて返答はしなかったのですが、今回の牛肉偽装事件の取り扱われ方で、答えははっきりしています。取扱商品の品質に対する証明責任は、販売者側にあるのです。消費者がそのような責任を負わされるいわれはありません。

偽物と本物を確認せず責任の所在を曖昧にしたまま売っても、それは詐欺です。特に指摘を受けたにも関わらず、法律が規制していないからといって、消費者の利益を無視した販売をし続ければ、そこに信頼関係の育つ余地はありません。

天然石売買の世界では、このような非常識な常識がまかり通っています。牛肉偽装事件のように「何が混入しているか消費者にはわからない」もしくは「何を混入させても消費者には知らせない」そのような業者さまが圧倒的に多かった。残念ですが、本当にそれが現状なのです。

posted by isinohanasi at 00:00 | 業者と消費者の間にある認識の壁
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