2008年07月08日

「つくられた商材としての価値」〜スーパーセブンのその後〜 H

ずいぶんと時間があいてしまいましたが、今回は「つくられた商材としての価値」と題した記事の続きを掲載します。



■肥大する「何でもあり傾向」

スーパーセブンを検証材料として取りあげてから、スピリチュアル系の天然石に関する質問をいただく機会が増えました。私は天然石のパワーや記憶が読めるというような、特殊な能力を持ってはいません。また、現在天然石市場で売買されている多くのスピリチュアル系天然石に関しては懐疑的な意見を持っています。

懐疑的といっても、目に見えない「何か」の存在を否定するつもりはありません。私たちは自分が思うよりもずっと、科学的ではない「何か」を信じていたり、あてにしていたり、支えにしているものだと考えているからです。

では、現在天然石市場で売買されているスピリチュアル系天然石の何に対して懐疑的なのか。簡単にいえば「なんでもありの度が過ぎる」というところでしょうか。


例えば最近頂いた質問の中に「エレスチャルってなんですか?」という主旨のものがあり、私なりにあれこれ調べてみた結果、これまでスーパーセブンとして販売されていた種類の天然石にまで「エレスチャル」という名称がつけられていることがわかりました。これは完全に後付けです。おそらくスーパーセブンでは売りにくくなった商品の名称をエレスチャルに変えてしまった、という程度の安易な変更ではないかと私は考えています。


ちなみに「エレスチャル」という名称は、アメリカのクリスタルヒーラーである、カトリーナ・ラファエルという方が名付けたという説が有力なようで、外形的に特徴を持つ一部の水晶につけられた名称のようです。その特徴から考えると「骸晶をもつ水晶」を指しているのではないかと思います。
※水晶はとても奥が深く、鉱物学的に間違いのない情報を整理・公開するには今の私では力不足です。申しわけありません。今の私に言えることは、水晶というカテゴリの中には、多くの個人的な分類(個人ブランド)が存在し、さらにその個人ブランドの数倍、数十倍のコピー商品や便乗商品が存在しているということです。




■スピリチュアル系天然石ってどんな石?

そもそもスピリチュアル系天然石の多くは、どこかの国のヒーラーさんや、ヒーラー的な能力を持っているとされる方が名付け親となってスタートしているようです。要するにスピリチュアル系天然石の名称とは、一般には見えない感じない(とされている)何らかの要素を、見たり感じたりできる特殊な人間が、その天然石につけた付加価値なのです。

このように、他人とは違う技術や能力を使って販売したい商品に付加価値をつけること自体は珍しいことではありません。たとえばフェラガモやシャネルといったブランドにも名付け親がいて、他の商品とは違う「何か」を付加価値として提示し販売しています。消費者はその付加価値に納得をした上で要求された金額を支払うわけです。




■本物と偽物の違い?

スーパーセブンの記事を掲載してから私が最初に受けたスピリチュアル系の天然石に対する質問は「レムリアンの本物はどのように見分ければいいですか?」というものでした。私はもともとスピリチュアル系の天然石に関してはど素人ですから、情報収集からはじめて今日まであれこれと考えをめぐらせてきましたが、外形などの特徴から本物と偽物を区別することは不可能というのが、現時点の私の結論です。

天然石売買の世界では、本物と偽物の区別がとかく曖昧にされがちですが、もともと目に見えない「何か」を付加価値にしてヒーラーの方が名前をつけた天然石と、いま自分が購入を検討している天然石が、同等の価値を持つものであるか否かを証明できるのは、付加価値をつけた本人か、もしくはそのヒーラーさんの意向が確認できる人間に限られるのではないでしょうか。

この点において、スーパーセブンは最悪でした。様々な情報や憶測が飛びかう不確かな商材である以上、売り手の責任として消費者が知りたいであろうことは確認してみればいいのです。結果的に必要な情報が得られなくても、確認すべき場所に確認してみるという姿勢は必要なのではないでしょうか。

けれどもスーパーセブンに限って言えば「販売している商品が本物か偽物かなど確認する必要などない」というのが、販売者側の回答でした。不確か過ぎる商品を「天然石市場ではこの名称で売られているから」という理由だけで、まるで本物であるかのように販売できる考え方自体理解できないのですが、それが目の前にある現実です。




■自分なりの線引きを

スピリチュアル系天然石の「本物」が欲しいと考えた場合、もし私なら購入しようとしている天然石のルーツをたどることができるかどうかを重要視すると思います。要するに「たどってもたどっても名付け親にたどり着かないスピリチュアル系天然石は偽物」という線引きをするわけです。

目に見えない「何か」も含めてその天然石が欲しいと望むならば、その「何か」が何であるのかを知らない人間から購入するのは危険です。そして、知らないくせに知っていると言い張る人間から購入するのは最も危険な行為です。

もちろんこれは、目に見えない「何か」を含めてスピリチュアル系の天然石を求める場合の線引きであって、例えば○○という名称のスピリチュアル系天然石と外形が似ている天然石が欲しい、と考えるなら、外形に関する情報を集め、自分が納得できる場所に線を引いて商品を探すでしょう。その場合、納得の行く場所に線引きができなかった天然石については購入を見送るだろうと思います。



■レムリアンクォーツについての個人的見解

ところで私が最初に質問を受けた「レムリアン」についてですが、個人的には購入したいとは思わないスピリチュアル系天然石でした。その理由は単純なもので「レムリアンに特徴的とされるレムリアン・リッジは全ての水晶が持っている成長線なので、あえて高値がつけられているレムリアンクォーツを買う必要はない」という線引きをしたからです。

水晶の成長線は樹木でいうところの年輪のようなもので、線と線の間隔が狭ければ狭いほど、その水晶がゆっくり成長したことを教えてくれます。そのラインの繊細さを楽しみたいなら多くの水晶を手にとって自分の好みに合うものを探せば良いと私は考えています。

ちなみに、これは余談ですが、成長が早いために成長線がつきにくい水晶の代表はハーキマークォーツだそうです。


posted by isinohanasi at 22:16 | スーパーセブンは存在しない
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