2008年05月31日

出品しているハーキマークォーツについて

今日になってオークション出品している天然石への違反申告が急激に増えました。



違反申告0531.bmp
こんな感じです。



もともと出品を再開すれば違反申告はくるだろうと考えていたのですが、今回は違反申告と同時刻にメッセージがたて続けに届きました。下記にその一部をご紹介します。


「「ハーキマーダイヤモンド」はハーキマー地域で取れたものだけを言います。ハーキマークォーツってハーキマーで取れた水晶でしょか?

スーパーセブンの産地偽装と同じではないでしょうか?ブログをいつも読ませて頂いておりますが、あなたも同じく産地偽装を平気でやってますね!ショック!」

「ハーキマークォーツで産地偽装をしてますが、こっちの産地は大丈夫でしょうか?^−^;
ブログであれだけ他の業者を悪徳業者と言いながら、ご自分でも産地偽装を平気でなさってるじゃないですか〜」



この方は「minikui_gizensya」(醜い偽善者?)という新規IDを使用されていて、私が出品している天然石のいくつかに昨日、まず質問を送ってこられました。その時の質問に対しては返答をさせていただいたのですが、その後、同IDを使用して揶揄目的と思われるメッセージを多数送ってこられました。

それらのひとつひとつに返答していてはいたちごっこになりかねませんので、今回ご指摘のあった「ハーキマークォーツ」について、私が説明できる範囲ではありますが、ブログ上で追加説明させて頂くことにしました。





■ハーキマークォーツについて

ご存知ない方も多いのですが、そもそも「ハーキマーダイヤモンド」という名称は「ハーキマークォーツ」つけられたフォルスネームです。また、この記事を書くために再確認しましたところ、ハーキマークォーツもハーキマー産の水晶に対して認められているコマーシャルネームであるとのことでした。ラリマーやインカローズのようなものだとお考えください。ハーキマークォーツの鑑別書をとった場合「鉱物名:天然クォーツ、宝石名:ロッククリスタル」となります。

また ハーキマークォーツの特徴には「両剣・両錘(ダブルターミネーティッド)」や「条線がほとんどない」ことや「柱面が短い」などがありますが、それらの特徴だけでは、その水晶がハーキマー産であることの証明にはなりません。水晶は世界中で産出するので、形状だけをもとにした産地特定は困難なのです。

今回出品したハーキマークォーツを「ハーキマー産のクォーツ」であるとした根拠ですが、上記のような形状的な特徴に加え、ハーキマー産クォーツに特徴的なインクルージョンが確認できたからです。また紫外線検査において、一般的に「オイルインクルージョン」と呼ばれている有機物質の蛍光性が確認できました。もちろんこれはプロの方による鑑別で確認されたことであって、私が個人的に観察したものではありません。

このように、書籍や文献などをもう一度調べ直し、鑑別機関の方にも再度お電話で質問をさせていただき、私としてはハーキマークォーツの名称(コマーシャルネームではありますが)で出品することに問題はないとの結論に達しましたが、既にハーキマークォーツにご入札頂いた方の中で「不安が残るため入札を取り消したい」とお考えの場合は、メールか質問欄を通してお知らせください。




■入札をご検討くださる方へのお願い

今回のように、事前に調べて出品をしたつもりでも、手落ちや不手際があったり、ご指摘を受けたことにより再度調べなおしが必要になる天然石は今後も出てくるだろうと思います。

もちろん間違いがないことが一番だと考えていますが、絶対に手落ちがないとお約束できないのが現状です。力不足で申しわけありません。ご指摘を頂けば私にできる限りではありますが確認を取らせて頂きますし、もし間違った情報(名称)で天然石を販売をしてしまった事実が販売後明らかになった場合は、この場にて情報を公開させて頂くと共に、返品の対応をさせて頂きたいと考えています。

上記の内容を加味した上で、入札をご検討頂けると幸いです。どうぞ宜しくお願い致します。
posted by isinohanasi at 16:12 | オークション関連のお知らせ
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2008年05月30日

中国へいこう??

中国へ行ってみようかと考えています。

いろいろと問合せている中でわかったのですが、現在日本の天然石市場で売買されている天然石の大半は中国から輸入されているようなのです。もしくは中国から韓国などを経由して日本へ。

実際に現地で買付け(中国に限らず)をしている方からも、ビーズ加工されている天然石を対象とするなら、中国のマーケットをおさえておけば他の国はあまり必要ない、と助言を頂きました。

初めて知ったときはびっくりしたのですが、日本で天然石を小売販売している業者さまの多くは、日本の卸業者さまから商品を購入されているそうで、日本で買って日本で売る、以外のことはほとんどご存知ないそうです。

ですから中国の天然石売買の現状を知りたいと思って問合せをしても、何もわからない。ずっと気にかかっている天然石に対する残留放射能の可能性についても、これ危ないんじゃないかな?と危惧するところで止まっています。

もちろん中国へ行ったからといって必要な「何か」が手にはいるとは限らないですし、むしろ手に入らなくてもともとの気持ちで行った方がよいとは思っています。ただこのまま日本で問合せを続けても何もわからないなら、やっぱり自分で行ってみるしかないのかなあ、と考えながらもまだまだ迷い中です。



タグ:天然石
posted by isinohanasi at 21:14 | 日々徒然
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2008年05月27日

今日の記事更新はおやすみします

次回の更新は金曜日となります。

タグ:天然石
posted by isinohanasi at 22:28 | お知らせ
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2008年05月26日

出品しました

出品作業が先ほど終了しましたので、お知らせします。

予定よりも天然石ビーズの出品点数を増やしました。そのためオークション終了日を2日にわけています。

出品点数を増やした理由ですが、取置きの対応をしないかわりにできる限りの数の天然石ビーズを出品しようと考えたことと、6月に検査入院の予定があるので、最低でも1ヶ月は次の出品ができないためです。

また、昨日の夜メールを頂いて気付いたのですが、オークションアドレスをお知らせしていませんでした。申しわけありません。オークションはヤフーを利用しています。IDは「tugu152」です。

http://openuser.auctions.yahoo.co.jp/jp/user/tugu152


他にも不手際などありましたらメールにてご指摘ください、よろしくお願い致します。

posted by isinohanasi at 05:17 | お知らせ
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2008年05月25日

天然シトリンの落とし穴

■出品するシトリンについて

シトリン.jpg

今回お譲りするシトリンは晶洞(がま)から切り取られた原石となります。アメシストやシトリンは結晶の先端部にだけ色がつき、残りの部分は徐々にミルキークォーツや水晶に変わっている状態で産出します。アメジストに比べシトリンが希少である理由は、がまの産出が少ないことに加え、シトリンが結晶の先端のわずかな部分にしか生じないからなのですが、今回お譲りするシトリンは、そのことがよくわかって頂ける対象でもあると思います。カットされた天然色のシトリンが天然石市場に流通しない理由も、この点にあるのです。

そもそも水晶は、晶洞(がま)と呼ばれる岩石や鉱脈に生じた空洞部の、養分が含まれた母液の中で成長します。がまの中で成長した水晶中に存在する微量の鉄分が、周囲の岩石からのラジウム放射を長期間に渡って受けた結果、シトリンが生じるとされています。




■天然シトリンの落とし穴

シトリンに関して私は「購入する人間が考える天然」と「売り手が提示している天然」の間に大きな開きがあることを頭において購入判断をされることをお勧めします。下記にその理由を記載しましたので、興味がある方はご一読ください。


○天然シトリンのほとんどは処理石

現在天然シトリンと銘打って販売されているシトリンのほとんどは、加熱処理品かもしくは放射線照射品です。天然色とわざわざ明記されているシトリンでもまったく安心はできません。見るからに危ない商品が「天然色のシトリン」として堂々と販売されているのをよく見かけます。中でもレモンイエローにうっすらと緑がかった色は本来のシトリンにはない色ですので、照射処理品である可能性がかなり高くなります。

放射線照射された「自称天然色シトリン」は、ビーズよりも原石の商品に多くみられます。これは不純物が多い原石のまま加熱すると割れや破裂の危険性があるためです。傷や不純物を取り除いたあと加熱をすれば割れや破裂の危険性は少なくなりますので、天然石ビーズとして販売されているシトリンには、照射処理品よりも加熱処理品が多いのです。

ちなみに照射処理品は鑑別機関で識別することができますし、加熱処理品にもそれを見分けるための手がかりがちゃんと存在しています。



○なぜ処理石が天然なのか

シトリンの処理品を天然シトリンと銘打っている理由として「アメジストを加熱処理したシトリンは天然シトリンとして鑑別書が出る」と説明されている業者さまを見かけるのですが、これは間違いです。通常、加熱処理されたシトリンは鑑別書に、鉱物名天然クォーツ、宝石名シトリンとして記載されます。また、照射処理品にも同じ記載がされます。あくまでも天然クォーツであって天然シトリンとは記載されません。

ところが、天然色のシトリンの流通があまりにも少ないために、処理されたシトリンを天然シトリンと銘打つことが「事実上容認されている」という、消費者にとってはありがたくない現実があります。もちろん「加熱処理品や照射処理品でも天然と認める」という暗黙のルールは、消費者の為のものではありません。売り手を有利にする為のルールです。

それなのに、処理されたシトリンを天然シトリンと表記しても良いという売り手のためのなし崩し的なルールを、まるで鑑別機関のお墨付きであるかのように説明する業者さまが存在するため、消費者はよりいっそうの混乱を強いられることになります。


ここで一般の消費者にとって重要なのは、加熱処理されたシトリンを天然シトリンと呼んでいいとするならば、放射線照射されたシトリンもまた天然シトリンで通ってしまうということです。実際にそれで通している業者さまも少なくありません。

人が手を加えていない天然色のシトリンはとても希少な天然石ですから、どうにかして販売する商品に天然シトリンと記載したい気持ちもわからなくはないですが、やはりそこには売る人間のための誤魔化しが入っていると言えるのではないでしょうか。



○購入する側が考える天然と売り手が提示している天然は違う

考えてもみてください。あえて天然色にこだわって天然石を選ぶ購入者の多くは、その天然石に人の手が加えられているかいないかを重視するのであって、人がどのような方法で手を加えたかを重視しているのではありません。

ですから「天然と同じ処理をしているからこれは天然シトリンです」と言われても、どうにもしっくりこないのです。ましてや「天然色のシトリン」と銘打って処理されたシトリンを販売されてしまっては、もうお手上げです。事前に問合せをしたところで、正しい購入判断などできようはずもなく、結果的に求めているものとは違う天然石を手することになってしまいます。

私が処理についてリサーチするきっかけとなった天然石が、まさしくこの処理シトリンだったのですが、天然だと明記され説明されていたからこそ購入したにも関わらず「石は天然です。でも色はつけてます」と言われた時のショックは非常に大きいものでした。他にも処理シトリンを天然シトリンとして販売することは間違いとは言えない、と説明された時に感じた、あの消化不良のようなモヤモヤとした気分。

いくら業界内で認められている表記であっても、消費者にとって何の利益ももたらさないどころか不利益ですらあるルールには、やはり理不尽さを感じずにはいられません。

天然色でないものは天然色でないと理解した上で購入したい。そのくらいの自由は消費者に与えられるべきだ、と私は考えています。



○余談

余談ですが、シトリンに関連した売るための誤魔化しといえば、シトリントパーズもそのひとつです。

30年ほど前の日本では、加熱シトリンの多くがトパーズとして売られていました。トパーズとして販売した方がよく売れたからなのですが、もちろんこれは間違いです。そしてこの間違いを修正する過程でトパーズとして販売されていたシトリンに、シトリントパーズという名称がつけられました。要するにシトリントパーズは間違いの帳尻合わせの結果生まれた名称なのです。

現在はシトリンをシトリントパーズと表記して販売する業者さまはほとんどありませんが、30年ほど前にトパーズとして購入した商品には、加熱シトリンの可能性があるわけです。


posted by isinohanasi at 13:02 | 業者と消費者の間にある認識の壁
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出品に関するお知らせ

本日中にオークションへの出品を予定しています。(出品作業は夜になると思います)
それに先立って、今回の出品に関するお知らせを記載させて頂きました。
※出品作業後に赤字部分を追加しました。



■出品に関するお知らせ


今回の出品期間は約1週間で、自動再出品は予定していません。
オークション終了日は 5月31日の土曜日ですが、こちらからの連絡は週明けの月曜日となります。
※出品点数が多いので、終了日を5月31日と6月1日に分けました。

これまでの出品時には取置き対応をしていましたが、今回は常設を前提としていませんので、取置きもなしでお願いします。
出品している天然石に関する質問は、連絡掲示板かメールでお願いします。
オークション終了間際の質問にはお答えできませんので、時間的な余裕を持ってご質問ください。


※メールを頂いて気付いたのですが、オークションのアドレスをお知らせしていませんでした。申しわけありません。オークションはヤフーを利用しています。IDは「tugu152」です。
http://openuser.auctions.yahoo.co.jp/jp/user/tugu152



■出品する天然石に関するお知らせ


スリランカ産ムーンストーンについて

ムーンストーン.jpg

ブルームーンストーンを含むスリランカ産のムーンストーンの出品は、今回が最後となります。ブルー以外のムーンストーンも出品を予定していますので、写真と説明文を確認のうえ入札をご検討ください。

スリランカ産のムーンストーンは、ルースケースに入れて発送します。




モルダバイトについて

モルダバイト.jpg

「モルダバイトの出品予定はありますか?」というお問合せを頂いたのは、ブログを立ち上げて間もない頃でした。その時私はたしか、モルダバイトには怖くて手が出せないので出品の予定はありません、とお答えさせて頂きました。その後も度々出品を検討してはきたのですが、なかなか踏み切れずに半年以上の時間が経ってしまいました。

今回お譲りするモルダバイトは、原石が3つとカボッションカットされたものが3つとなります。カボッションカットされたモルダバイトは、顕微鏡で見ると海の底のような神秘的な表情が見られました。個人的にとても面白いと感じましたので、出品の際に拡大写真の掲載も予定しています。




天然色のシトリン(原石)について

シトリン.jpg

今回お譲りするシトリンは晶洞(がま)から切り取られた原石となります。シトリンに関しては長くなりますので、別記事にしてこの後掲載させて頂きます。




天然石ビーズについて

天然石ビーズ.jpg

出品する天然石ビーズは、出品を一時休止する前から私の手元にあったものが半数以上をしめています。今回は自動再出品を予定しておらず、また取置き対応も予定していませんので、できる限りの数の天然石ビーズを出品する予定です。

水晶やハイパーシーンなどは、通常の鑑別では偽物と本物の見分けがつかないため取扱っていません。また「連で出品すれば手間もかからなくていいんじゃないですか」とメールを頂いたこともあるのですが、私のオークションでは、個人の方が使いきれる量での出品を基本としています。

サイズが小さい天然石や検証に使用した天然石もありますので、写真と説明文を確認のうえ、入札をご検討ください。


posted by isinohanasi at 12:56 | オークション関連のお知らせ
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2008年05月23日

オークション出品前にご確認頂きたいことD

今回は「私の環境について」の記事を掲載します。なぜ入札前の確認事項に私の環境を含めたかというと、オークション出品中に必ずと言って良いほど送られてくるメールのひとつが「本当に鑑別しているのか、本当に調べているのか、もし本当ならそれを証明して見せるべきだ」という内容のものだからです。

私が嘘を書いているかいないかについては、最終的には信じて頂くしかないのですが、見えないものを信用できないという気持ちもわかります。ただ私は鑑別機関などについては公表しないと決めていますので、お見せできるのはそれ以外の何か、となります。なので現在所持している鑑別機材や書籍類・資料の一部を写真掲載してみることにしました。


今回の記事は「証明して見せて欲しい」と考える方に向けての内容となりますので、特に必要がない方は読み飛ばして頂いて結構です。また「こんな写真を見せられても何も信用できない」と思われる方もいらっしゃるでしょうが、この件に関して私が譲歩できるのはここまでとお考えください。今後どのようなメールを頂いても、公表しないと決めている情報についてはお答えできません。


※ちなみに私事ですが、オークション出品のための写真撮影をしている途中でデジカメが壊れました。フォーカスエラーが出てしまい、レンズ交換をしないと治らないそうです。顕微鏡と屈折計、偏光器については、以前撮影していたものを転用しました。その他の写真は携帯で撮影したものとなります。





■私の環境


所持している鑑別用機材

ken01.jpg
宝石用顕微鏡



hen01.jpg
偏光器と屈折計


紫外線.JPG
紫外線鑑別ライト(長波・短波)



フィルター他.JPG
二色鏡、カラーフィルター、ルーペ







参考にしている書籍や資料の一部


書籍類.JPG
書籍類、参考資料は数が多いため一部のみ掲載となります。



現在所持している書籍類は、鑑別関連や宝石関連のものが多いです。鉱物系の書籍の中にも欲しいものはあるのですが、なにせ専門書はお値段が高いので、徐々に揃えていければいいな、と考えています。パワーストーン系の書籍は天然石ビーズがどのような求められ方をしているかなどを知るための資料として使用しています。ピンク色のファイルにはこれまでの鑑別結果や、検証結果を自分でまとめた文書が入っています。手前に写っている写真は検証時に撮影した拡大写真の一部。

この他にも、インターネットから収集した情報や、専門家の方からうかがった情報、出品する天然石の情報や写真の控えなどなど、それぞれ情報を収めたファイルがあり、それらを元に検証作業やオークションへの出品作業をしています。



最初に記載した通り「信用できない」と考えられる方に向けて、私が譲歩できるのはここまでとなります。理解を強要するつもりはありませんが、まったくの嘘を書いているわけではないことくらいはわかって頂ける……といいな、と思っています。





■週末〜週明けのどこかでオークションへの出品を予定しています。今回の出品は常設を前提としていません。詳しくは出品時にお知らせとして掲載させて頂きます。今回掲載した記事に対する疑問などはメールにてご連絡ください。どうぞ宜しくお願い致します。
posted by isinohanasi at 17:43 | オークション関連のお知らせ
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2008年05月21日

オークション入札前にご確認頂きたいことC

今回は、「仕入れ元、鑑別機関を公表しない理由」「出品する天然石の価格設定について」の記事を掲載します。



■仕入れ元、鑑別機関を公表しない理由

私は現在、オークションに出品する天然石の仕入れ元や鑑別を依頼している鑑別機関のお名前を一切公表していません。またご質問いただいてもお答えできません。

それらを公表してしまうと、本来ならば私にくるはずの「攻撃」が、私に関わった方々に向いてしまうからなのですが、この場合の「攻撃」とは揶揄や中傷の類を指しています。

ブログを立ち上げた初期から見て頂いている方ならばご理解いただけるのではないかと思うのですが、私はこれまで様々な「攻撃」を受けてきました。それらの多くは真正面から向き合って解決に努めたところで、結局は徒労に終わるしかない種類のものでした。

天然石(に関連する記事内容)などに対する見解の相違であれば、たとえ平行線のまま終わっても、自分がどのように考えているかを再確認したり、もしくは心にとどめておくべき事や、新たに考えるべきポイントなども見えてくるかもしれません。けれども、天然石の処理について知りたいと考えたり、知りたい内容を業者さまに確認することさえ、歪んだ性格だと捉えられてしまうなら、そこに得るべきものは何もない、と私は考えています。



○重要なのは鑑別書ではなく、鑑別の結果そのもの

ここで、鑑別書についても少し触れておきたいと思います。

「鑑別書を見せられないのは本当は鑑別していないからではないか」という主旨の問合せを頂くことがあります。以前オークションでもそのような質問を受けました。その際のやり取りや私の考えなどは下記の記事をご参照ください。

http://isinohanasi.com/archives/20071002-1.html


この種類の問合せを受けるたびに、日本人は本当に形式を重んじる人種なのだなあ、とつくづく感じます。もちろん私にとっても他人事ではありません。私も形式が整っているだけでなんとなく安心してしまう人間のひとりです。ただ残念ながら、天然石の鑑別結果については、形式が整っているだけでは何の安心材料にもなりません。

日本には鑑別に関する国家資格がありません。乱暴なことをいってしまえば、鑑別書は誰にでも書くことができるのです。あなたでも私でも。大手鑑別機関の鑑別書を真似て体裁を整え、それらしき鑑別機関名をつければ信憑性も申し分ありません。実際この手の鑑別書をつけて販売されているルースをインターネット上でよく見かけますが、例えば何の分析結果もつけずにパライバトルマリンであることを保証されても意味がありません。むしろ鑑別書がついているだけ性質が悪い、と私は考えています。

ちなみに海外の買付けで鑑別書を要求すると、酷い場合その場でさらさらと書かれてしまう事もあると聞きました。もちろん書いた人間には鑑別の知識や経験はなく、書く内容も相手が望んだ内容。何かを保証するための鑑別書ではなく、商品を売りやすくするための鑑別書なのです。素人が目にしたところで内容などわからないのだから、嘘を書いてもばれる可能性は低い。だから嘘を書く人間も出てくる。このような現状があるからこそ、鑑別書の形式ではなく、その鑑別書に何が書かれているかが重要になってくる、と私は思います。


念のため言及しておきますが、リンクを貼った記事の中にある「あなたがソーティングメモだとおっしゃっているメモは鑑別機関が発行するソーティングメモではありませんね。宝石・天然石業界の誰もあれをソーティングであるとは認めないと思います。あれが鑑別した証拠だというのなら、詐欺行為になると思います」という指摘は的外れです。もし私が手元にあるソーティングメモと鑑別した天然石の現物を大手鑑別機関の方に見せたとして、そこに書かれている内容が(鑑別した)天然石に対する鑑別結果として正しければ、何の問題もありません。鑑別結果が正しいにも関わらず、形式が整っていないだけでそれを認めないなどと発言される業界の方が本当にいらっしゃるのかどうかの方が私には疑問です。




■出品する天然石の価格設定について

以前オークションに出品していた時、私が出品物を購入した場所を探しあてたとメールしてきた方がいらっしゃいました。その方は探しあてた商品の価格とソーティングにかかる1,500円を足した合計額よりも私の出品物の方が高いと指摘され、1円でも利益をのせるなら他の店を攻撃するなと警告されました。また、私がやっていることは全て偽善であり、ただ儲けたいだけの人間のくせに善人ぶるな、とも書かれていました。

ちなみにその方は探しあてたとされている業者さまの名前を記載されておらず、また具体的な金額なども書かれていませんでしたので、私が購入させていただいた業者さまが特定されたのか、本当のところはわかりません。ただ、商品代金とソーティング費用1,500円の他にも出品物に含まれている費用があることは確かです。

私は善人ではありませんし善人ぶりたいわけでもないので、オークションへの出品を継続していくために必要な費用や、可能であればブログを継続していくために必要な費用は天然石から賄えれば嬉しい、と考えています。ただ、私がどのようなものを費用として考えているかについては、一度明らかにしておく必要があると考えたため、オークション出品を一時休止させて頂きました。

下記にその内容を記載させて頂きましたが、「これはどうなっているのか」というご質問やご指摘を頂ければ、可能な限り回答させて頂きますので、宜しくお願い致します。



○出品する天然石に含まれているもの

出品する天然石の購入代金
出品する天然石にかかる鑑別代金
出品する天然石にかかる通信費
出品する天然石にかかるリサーチ費用
オークションシステムの利用代金


○出品する天然石に今後含んでいきたいと考えているもの

オークションには出品しない(できない)天然石にかかる鑑別代金
オークションには出品しない(できない)天然石にかかるリサーチ費用
資料及び専門書の購入費
鑑別機材など鑑別を勉強するために必要な費用の一部


○出品する天然石に含まないもの

個人的なコレクション及びそれらの天然石にかかるリサーチ費用や鑑別費用




■リサーチ費用とはどのようなものを指すか

天然石や天然石売買の業界をリサーチするといっても、これを調べればいいと最初からわかっているわけではありません。むしろ何を調べればよいのかもわからいところからのスタートとなります。ですから天然石にかかる費用の中でも、一番無駄が多くでるのが、リサーチにかかる費用となります。

例えば、最近中国を経由して日本にはいってくる天然石が気にかかっています。中国経由の天然石には消費者にとって危険なものが多いのではないか、と考えているのですが、これは現時点では私の個人的な考えでしかありません。ですから危険なのか危険ではないのかを知るために、必要な情報が得られそうな場所に問合せをしたり、調べ物をしているのですが、中国から仕入れをしている業者さまでも本当のところはご存知ない方が多く、十分な情報を得るには至っていません。このままリサーチを続けても、結局必要な情報にたどり着くことができず、全てが無駄に終わってしまうかもしれません。だからといってリサーチを諦めてしまえば全てが闇の中です。

私がリサーチ費用と考えているものの中には、このように結果的に無駄になるかもしれないリサーチにかける費用も含まれています。他にも、最近になって新しく出てきた名称の天然石などはオークションに出品できない可能性が高いことを承知した上で鑑別にまわしていますし、高額な商品でない限り返品もしていません。(明らかな染色品や合成品、問題があると判断した商品などは別です)

また、市販されている天然石を無作為に鑑別していくことで得られる情報もありますので、オークションに出品するしないに関わらず鑑別にかける費用は毎月発生します(現在この費用は出品する天然石には含まれていません) 例えば、ペリステライトがブルームーンストーンの代用品として広く扱われている事実を知ったのは、この無作為の鑑別がきっかけでした。


私が今後出品していく天然石には、上記のようなリサーチ費用も含まれていくことをご理解ください。もともと私は体を壊して仕事をやめなければならなくなり、リハビリの一環として天然石を使ったアクセサリーに興味を持ち、天然石業界の実態を垣間見、おかしいものをおかしいと言える自由くらいは欲しいと考え、このようなブログを立ち上げるに至りました。現在もフルタイムで働くことはできません。ですから天然石のリサーチにかかる費用やオークションへの出品継続するために必要な費用は可能であれば天然石から得たい、と考えています。

ちなみに現在は在宅の仕事で得た収入を天然石の検証などにまわしていますが、これは利益を出せば即「同業者の営業妨害」として攻撃されるという環境があったからであって、利益を出す方法がないわけではありません。天然石売買の世界に鑑別という方法論を持ち込むと、採算があわなくなるわけではありません。あわない事にしておきたがる傾向があるだけのはなしです。


もし、私がリサーチ等にかかる費用を上乗せすることを不当だとお考えになる方がいらっしゃいましたら、メールにてご指摘ください。なぜ不当であるかを具体的にご指摘頂ければ、ご指摘に対する返答を、私の考えとしてブログ上に掲載させて頂きます。




■入札をご検討くださる方々へ

前にも申し上げましたが、特定の業者さまから仕入れをしないという方針は当面変更しません。ですから私が出品する天然石はどれも、本来ならもっと安価で購入できるはずの商品となります。その点はよくよく確認の上、入札をご検討ください。






■次回は「私の環境について」の記事を掲載させて頂きます。また5月中に過去記事の整理を予定していますので、一時的に閲覧できなくなる可能性がありますが、どうぞご容赦ください。


posted by isinohanasi at 00:13 | オークション関連のお知らせ
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2008年05月17日

オークション入札前にご確認頂きたいことB

今回は「出品する天然石に対して、私が保証できる事とできない事」「出品物の鑑別について」の記事を掲載します。このふたつは重複した内容となりますので、ひとつの記事にまとめさせて頂きました。



■出品物の鑑別について

以前にも説明させて頂きましたが、私がオークションに出品する天然石は、市販されていた商品を購入して鑑別したものが基本となります。天然石ビーズは1連につき1〜数粒鑑別、原石やルースは特に「鑑別なし」などの記載がない限りは鑑別品であるとお考えください。



○1連1〜数粒鑑別とはどのようなものを指すか

連売りの天然石ビーズの場合、半連や1連単位で購入することが多いのですが、どちらの場合も購入した連の中から1粒〜数粒(質感にばらつきが多いものほど鑑別依頼数も多くなります)を鑑別にまわしています。

鑑別結果がOKだったものは出品対象となりますが、染色や着色の痕跡がないことを確認するための拡大検査は、私自身の勉強も兼ねて全ての粒に対して行っています。方法としては、プロの方に鑑別して頂いた粒を顕微鏡で観察しながら、それとは明らかに違う特徴を持った粒がないことや染料の痕跡がないことを確認しています。その際、明らかに違う特徴が見受けられると感じた粒については再度鑑別に出すことにしています。



○1連1〜数粒鑑別の出品物に対して私が保証できること

私は鑑別のプロではありませんので、現在のところ、自分が行った検査についてはあくまでも自身の勉強のためと考えています。ですから出品する天然石ビーズに対しては「1連につき1粒を必ず鑑別した商品である」ことまでが私の保証できる内容となります。


その他、天然石ビーズについては、鑑別にまわした粒と出品対象の連の中で一番質が低いと感じた粒を保管し、出品した日時の記録と写真を残すことにしています。


hokanhin01.JPG
「保管品(一部)の写真」


これらはオークションでの取引が終わり、現物が手元をはなれた後に質問を頂く可能性を考慮して、毎回必ず行っています。




○1連1〜数粒鑑別の出品物に対して私が保証できないこと

私が今、一番難しいと感じているのは、既に当たり前(やっていて当然)とされている種類の処理についての情報を正しく記載することです。もちろん私が知りえた処理内容については商品説明に記載しますが、例えばエメラルド。これは宝石として売買されている商品であっても、必ずといっても良いほど傷隠しの含浸処理が成されています。ルビーもサファイアも、非加熱であることが保証されていない限りは、いくら高価であっても加熱処理品の可能性が高い。これらは業界では今さら記載する必要もないくらい当たり前のことなのだそうです。他にもタンザナイトやアクアマリンには、当然のように加熱処理が成されています。

宝飾品として販売されているものでさえこれが現状なのですから、宝飾品よりも質が低いとされている天然石(特にビーズ)に対しては、追いきれないほどの処理がされていても不思議ではないと私は考えています。もともとの販売価格が低いものだから処理をする必要はないはずでは?と考えた事もあったのですが、検証をしていくうちにどうやらそうではないらしいこともわかってきました。

例えばグリーンタイガーアイに対する染色処理を企業秘密と説明する業者さまがいらっしゃるようですが、基本は染料にドボンです。市販されている商品を購入して鑑別にもまわしましたし、もともと染色品として販売されていたものとの比較もしてみましたが、企業秘密ともったいぶるような込み入った処理は成されていない、というのが、私のこれまでの検証結果です。

また加熱処理といっても、要はその天然石が(変化に)必要とする温度を作りだす環境があればよいわけです。傷ひとつ許されない商品に加工するための加熱処理ならともかく、天然石ビーズに施されるような加熱処理は、放りこんで放置程度のお手軽なものではないかと私は考えています。

もし処理をする方がかえって高くつくならば処理は成されないわけですし、処理をした天然石を市場に流通させることで利益が生まれているとするならば、天然石ビーズのような販売価格が低い商材に対する処理は、コストをかけず手軽にできるものであるはずだ、と考える方が筋が通るのではないでしょうか。

購入する側としては知りたい処理内容でも、過去のどこかの時点で当たり前とされ、いつの間にかそれが定着してしまったものについては、わざわざ説明しないこともまた当たり前であるとされています。個人的には納得のいかないものもありますが、それらは皆、私が必要な情報を手に入れることができたからこそ、納得がいかないと考えられるようにもなったわけで、まだ情報を入手できていないものについては、疑問を抱くことすらできていません。

現在の私が出品する天然石には、これらの無知であるが故の手落ちが必ずあると考えてください。無知であることを言い訳に利用するつもりはありませんが、まだ見えていないものに対しての不安は、私自身常に感じています。



○天然石ビーズに関する注意点

無色材(オイルや樹脂)を使用した含浸などその天然石の色や価値を大幅に変えてしまわない処理については、一部記載するものもありますが、記載しない場合が多いとお考えください。



○ルースや原石系の出品物に対して私が保証できること

天然石ビーズと比べると、ルースや原石に関しては保証できることが増えます。これは必ず現物を鑑別に出しているからなのですが、反対にお譲りしてしまえば現物は手元に残りません。そのため私は、お譲りするルースや原石については拡大写真と検証記録を残すことにしています。私がお譲りする天然石のルースや原石は、宝飾品に使用されるような、内包物や傷などがまったくない天然石ではありません。そのため、内包物や傷等の個性を記録しておくことで、お譲りしたあとの問合せにも対応できるのではないか、と考えています。


具体的に保証できる内容は以下の通りです。

・お譲りする天然石が「その石」であること
商品説明の際に、ラリマーやインカローズなどのその天然石固有のニックネームを使用することはありますが、もともとの名称がわからなくなるようなニックネームは使用しません。

・染色品や着色品ではないこと

・合成石ではないこと



○ルースや原石系の出品物に対して私が保証できないこと

天然石の産出地については、保証できないものの方が多いと考えてください。

例えばロードクロサイト(インカローズ)のように天然石の持つ色合いから産出地が推測できるものや、ブルームーンストーンのように天然石自体から得られる情報(内包物など)を頼りに、産出地を特定できるものも確かに存在します。けれども現在○○産と銘打って販売されている天然石の中には「仕入れ元で○○産だといわれたから○○産」「一般的に○○産だといわれているから○○産」という根拠の明確でないものも多く、また「○○産といって販売した方が売れる」という理由から勝手に変えられてしまうことも珍しくありません。私がこれまで検証した中では、水晶系の天然石には産出地偽装(もしくは提示されている理由づけでは産出地の特定はできないはず)の商品が多く見られました。

産出地が保証できる天然石については、商品説明にその旨記載させて頂きます。



○ルースや原石に関する注意点

私が出品する天然石のルースや原石は、検証に使用したものも含まれています。検証の際に記録した内容や写真については、ブログ上で公開する情報の一部として利用することがありますので、不快に思われる方は入札をご遠慮いただくか、入札前に検証に使用した天然石かどうかをお問合せください。



■入札をご検討くださる方へのお願い

入札を検討されている商品に対して不安を感じられた場合は、必ず入札前にお問合せください。
終了直前の質問にはお答えできませんのでご注意ください。また質問の内容によっては即答できないこともありますので、時間的な余裕を持ってご質問ください。

出品物に関する質問はオークションの質問欄かメールで、出品物に直接関係のない質問についてはメールでお願いします。
以前アメトリンを出品した際に「アメトリンに合成はありますか」という質問を頂いたことがあります。このような天然石に関する具体的な質問にはできる限りお答えしたいと考えていますが、落札された方への対応が最優先となりますので、回答までにお時間を頂きますことをご理解ください。ちなみにアメトリンに合成石は存在します。




■次回は 「仕入れ元、鑑別機関を公表しない理由」と「出品する天然石の価格設定について」の説明をさせて頂きます。今回掲載した記事に対する疑問点や間違いなどはメールにてご指摘ください。どうぞ宜しくお願い致します。

posted by isinohanasi at 00:26 | オークション関連のお知らせ
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2008年05月14日

オークション入札前にご確認頂きたいことA

今回は、出品する天然石についての説明をさせて頂きます。



■出品する天然石について

○私が問題視している加工・処理品とはどのようなものか

まず最初にお伝えしておきたいのは、現在市場に出回っている天然石(特に天然石ビーズ)には、様々な加工や処理が施されているということです。

加工・処理に関しては、これまで問合せをしてきた中で、天然石をカット・研磨することも含まれると主張された業者さまもありました。これは、カットや研磨も加工の一部なのだから、加工・処理されていない天然石はあり得ない、という主張だったのですが、私が問題にしている加工・処理とは、そのような言葉のあげあしを取るような種類のものではありません。

特に消費者にとって重要な購入判断の材料になるであろう色に関する処理の有無や、その石の価値(値段)を著しく変えてしまうであろう処理の有無を問題にしています。


天然石に施される加工・処理の例

色素による着色処理
 例 シーブルーカルセドニー、グリーンカルセドニー、オニキス他
有色材による含浸処理
 例 トルコ石他
コーティングによる着色処理
 例 ミスティックトパーズ、ミスティッククォーツ他
人為的な照射処理
 例 ブルートパーズ、バイカラークォーツ他
元素の拡散加熱処理
 例 コランダム系(ルビー・サファイア)
鉛ガラス等の含浸処理
 例 コランダム系(ルビー・サファイア)
充填処理
 例 さんご、オパール他
脱色処理
 例 タイガーアイ他
色の改善を目的とした加熱処理(天然石の価値を著しく変えてしまうのも)
 例 シトリン、グリーンクォーツ他
その他化学処理





○私が出品する天然石について

私が出品する天然石は、大きく2つに分かれます。


@市販されている商品を購入し、鑑別(天然石ビーズの場合は1連につき1〜数粒)に出した結果がOKとでたもの。

この場合の「OK」品には天然石の色を変えてしまわない、無色オイルや無色材による含浸処理品、加熱処理品が含まれます。

無色オイルの含浸処理
 例 ラブラドライト他
無色材による含浸処理
 例 カイヤナイト他
色の改善を目的とした加熱処理(天然石の価値を著しく変えてしまわないもの)
 例 タンザナイト、アクアマリン他

また、検証目的で購入した商品のうち、色に関する加工や価値(値段)を著しく変えてしまう加工が成されていなかった天然石も含まれます。

例えば、これまでローズクォーツやタイガーアイなどの染色品について、鑑別という手段を用いて検証をしてきましたが、その際に購入した商品のうち、染色等の色加工品でなかったものについては、オークションへの出品を予定しています。



A鑑別(天然石ビーズの場合は1連につき1〜数粒)に出した結果がNGとでたもの。

鑑別結果がNG品であること、もしくはNG品として取扱う理由などを商品説明欄に必ず明記させて頂きます。

例えばアゲート系の天然石などのように、人工的に着色されていることがほぼ確実でも、現在の分析技術ではそれを証明する手段がない天然石もあります。それらの天然石はアゲートとしては鑑別結果OKと出てきますが、私の基準ではNG品扱いとなりますので、NG品としてお譲りさせて頂きます。私はまだまだ知識も経験も浅いため、天然石の検証は「現物を購入して鑑別」が基本となります。そのため検証の過程には、このような鑑別結果NG品が生まれます。

NG品をあえてお譲りする理由は、アクセサリー素材として天然石を求めていらっしゃる方に安価でお譲りできれば、と考えたからです。なぜNG品扱いとしているかを説明した上で、その天然石を必要としてくださる方がいらっしゃるなら、私の手元でただ眠らせておくよりは価値があるのではないかと考えています。

他にも例えば染色タイガーアイや合成石など、加工品のサンプルとして面白いと感じたものについては、オークションへの出品を検討しています。もちろん色加工などについての情報は、必ず明記させて頂きます。




■次回は「出品する天然石に対して、私が保証できる事とできない事」「出品物の鑑別について」の説明をさせて頂きます。出品する天然石についての説明が不十分もしくはおかしいと思われた場合、メールにてご指摘くださいますよう宜しくお願い致します。

posted by isinohanasi at 00:50 | オークション関連のお知らせ
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2008年05月10日

オークション入札前にご確認頂きたいこと@

私はこれまでにもヤフーオークションを通して天然石をお譲りしてきましたが、今後出品を続けるにあたって、入札を検討して頂く前にご確認頂きたい内容をまとめておくことにしました。

掲載を予定している内容は以下の通りです。

・オークションを通して天然石をお譲りする理由

・出品する天然石について
  どのような天然石を出品しているか

・出品する天然石に対して、私が保証できる事とできない事

・出品物の鑑別について
  一連一粒鑑別についての説明や、ルース等の個別鑑別について

・仕入れ元、鑑別機関を公表しない理由

・出品する天然石の価格設定について
  含まれているもの、いないもの

・私の環境について
  使用機材、参考書籍など


上記以外で入札前に知っておきたい内容がありましたら、メールにてご連絡ください。答えられる範囲ではありますが、回答させて頂きたいと考えています。


では、今回はまず「オークションを通して天然石をお譲りする理由」について記載させて頂きます。




■なぜオークションを通して天然石をお譲りする理由

私がこれまでに頂いたメールの中で、一番多かった問合せは「信頼できる業者さまを教えてください」という内容のものでした。

問合せを下さる方の中には、ご自身で天然石を使ったアクセサリーを作成・販売されている方も多く「自分の作品を買ってくださる方に間違ったものを譲りたくない」という主旨のメールを頂く度に、できる限りの回答をしたい、と考えてきました。

けれども「信頼できる業者さまを教えてください」という問いかけに答えようとすればするほど、私は頭を抱えるしかなくなってしまうのです。


それはなにも、信頼できると考えるに足る業者さまが皆無である、という事ではありません。もしそうなら、私自身がお譲りする天然石は日本では調達できない、という事になってしまいますが、私は日本の業者さまから購入させて頂いた商品をお譲りしています。

ではなぜ「信頼できる業者さま」のお名前をお伝えすることができないのか。その理由は、様々な曖昧さを含んだまま存在する天然石売買の業界そのものにある、と私は考えています。



○「信頼できる業者さま」とは?

そもそも「信頼できる業者さま」とはどのような業者さまを指す言葉なのか。それにもまた、明確な基準はありませんが、私が希望する「信頼できる業者さま」とは、以下の条件を満たしてくださる業者さまを指しています。

・商品名と販売している天然石の名前がイコールでつながる
・取扱商品の染色やその他の重要な加工情報を把握している
・仕入れ元の情報のみに頼った販売をしていない
・販売する商品に対して自分で責任を持ちたいという気持ちがある
・「業界の常識」に多少なりとも疑問を持っている
・疑わしいと判断した天然石については取扱いを中止できる
・業界の曖昧さを言い訳に利用しない
・消費者の声に耳を傾ける気持ちがある


残念ながら、上記全ての条件を満たしている業者さまには、私はまだ出会えずにいます。特に天然石ビーズを商材として取扱われている業者さまは、仕入れ元の情報に頼った販売をされているところが多く、何ひとつ責任を持ってくださらないなら、卸業者さまが直接インターネットなどを通して、卸価格で天然石を販売された方が、よほど消費者の為になるのでは?と、何度思ったかわかりません。

だからといって、天然石ビーズを販売されている業者さま全てが一律で条件を満たしていないかというと、そうではないところが、この業界のややこしいところなのです。



○「信頼できる業者さま」をお伝えする難しさ

私がオークションに出品している天然石は、いくつかの業者さまから購入した「商品」を鑑別し、結果がOKと出たものが基本となります。ちなみにこの場合の鑑別結果OKとは、天然石の質に関わらず、その石がその石であることを意味しています。

このような「購入して鑑別」を毎回繰り返していると、確かにだんだんと見えてくる事やわかってくる事はあります。

例えば、鑑別結果がOKと出る確率が高い業者さまや、販売価格が安価な割に質の良い天然石を譲ってくださる業者さまなどがわかりますし、反対に販売価格に対して著しく質の低い商材を扱われている(と私が感じる)業者さまや、取扱商品に対する最低限の知識がない(と私が感じる)業者さまなども、この「購入して鑑別」の結果から知ることができます。


だったらその結果である程度は信頼できる業者さまを紹介することができるのではないか。と思われる方もいらっしゃるでしょう。私もそれについては何度か考えました。けれども答えはやはり「できない」から変更することはできませんでした。

例えばこれまでの鑑別結果や検証結果を元に「信頼できるであろう業者さま」を絞りこめても、商品の仕入れのロットが変われば、これまでの鑑別結果など何の役にも立ちません。私にはその業者さまが前回と同じルートで商品を仕入れたのかさえわかりませんし、仮に仕入れルートをがらっと変更された場合、これまで信頼できたはずの業者さまが、まったく信頼できない業者さまになることもあり得なくはないのです。

同じ業者さまから仕入れた同じ種類の天然石であっても、私が毎回必ず1連1粒の鑑別を繰り返す理由もここにあります。その業者さまが処理内容を必ず表示する意思を持たれない限り、私の手元に届く商品は毎回「保証なし」の商品であり、その石がその石であるかや染色・着色がされていない事を保証するには、結局は自分で調べるしかありません。

また、現在の天然石売買の業界には、どうやら業界全体の流れというか傾向のようなものがあり、例えば人気の出た商材の質が、たった数ヶ月でがくんと落ちてしまう、などということは良く見受けられます。質が落ちても販売価格は同じか、流通量が少ないことを理由に値上げされることが多く、やはり天然石(特にビーズ)の販売価格には時価の要素が多分に含まれているのだと感じます。

どの時点で販売価格をあげるか落とすかや、どの程度の質までその商品を取扱い続けるか、商品の質が落ちたことを顧客に向けて説明するかしないか、などについては最終的に各業者さまが判断されるのでしょうし、そこにこそ業者さまの個性や販売姿勢があらわれるのでしょうが、自分が購入を検討している業者さまがいったいどのような判断をされる業者さまであるのかを知ることは、非常に難しいのが現実です。

現時点までのリサーチで私がたどりつく事ができたのは「都合の悪い情報は隠す傾向や習慣が天然石業界全体に存在する」という、消費者にとって非常にありがたくない結果でした。他にも、問題の焦点をぼかして責任を転嫁する傾向が見受けられると私は感じています。

例えば、ブルームーンストーンについてリサーチをしていた時には、下記のような業者さまの言いぶんを聞くことが何度かありました。

「ブルームーンストーンとロイヤルブルームーンストーンは別の天然石ですから」
「ブルームーンストーンとして販売しているわけではなく、ロイヤルブルームーンストーンとして販売しているのだから、それがラブラドライトでも別に問題ないのでは?」
「天然石ビーズの業界では、このような商品がロイヤルブルームーンストーンなんです」
「ラブラドライトこそ本物のブルームーンストーンだと言っている専門家だっているんですよ」
「あなたの方が天然石ビーズの常識を知らないのでは?」
「他の店でもやっていることなのにうちにだけ言われてもね」
「まず○○さんのところに言えばどうですか」

これ全部、実際に言われたこと(の一部)です。結局どの回答も自分以外の誰かがどこかで提唱したり発言したはずの架空の内容に頼っているわけですが、特に下2つの「先に他の人に言えば?」という主旨の回答は、これが当たり前にまかり通ってしまう業界なのだと再認識させられる内容でした。

このような回答をされる方はたいてい、自分のところよりも酷い商売をしている(とご本人が考えておられる)他店の存在をにおわせたり、時には具体的な店舗名をあげられるのですが、他の業者さまが自分よりも酷い事をしているという事実が自分のしている酷い事を帳消しにするわけではない、と私は思います。



○私がオークションを通して天然石をお譲りする理由

業界全体として、都合の悪い情報を隠す習慣や、問題の焦点をぼかして責任をたらいまわしにする傾向がある以上、業者さま側からの自主的な改善は望み薄とみるしかありません。

ならばまずは私が、業者さまにこれまで「無理」だと回答された条件のいくつかを満たす形で天然石をお譲りすることが可能かどうかを試してみようと考え、オークションを通じて天然石をお譲りしてきました。

私個人としては「無理」だと一蹴された条件を満たすことが可能か不可能かの検証をしたかったのですが、予想以上に必要としてくださる方が多かったため、条件を満たすことは可能だとの答えを得てからも出品を続けています。

一時期インターネット上で様々なバッシングを受け、性格に難ありとの評価を受け、ひたすら問題児扱いをされていた私のオークションから、それでも自分のIDを使って商品を購入してくださる方々は、私にとってとてもとても心強い存在であり、ブログやオークション出品を続けていく上で、大きな励みをくださる存在でした。そのような方々が必要としてくださるなら、受けたご恩を返す意味でも、できる限りのことはしていきたいと考えています。

ただ、私はこのようなブログを運営していますので、オークションを通して天然石をお譲りするには、下記のようなハードルが存在します。

・特定の卸業者さまから商品を購入することができない
一般の方も購入できる商品に鑑別費用やその他の必要経費が上乗せされるため、販売価格は高めになってしまいます。卸業者さまから商品を購入させて頂くことも検討しましたが、仕入れを限定された場所から行うと、まず取引を拒否された時に非常に困ります。まだブログの運営を続けるつもりの私が、取引を拒否されることは十分に考えられますし、他にも特定の業者さまと親しくさせて頂くことで、書きたいことが自由に書けなくなる可能性もうまれます。私にとってはどちらも大きなデメリットとなりますので、今のところ卸価格で商品を購入することは考えていません。


・人ひとりの生活を賄えるだけの利益が出せる、と証明することができない
これは利益を出しすぎると「同業者の営業妨害」であるとして責めてくる方が多いためなのですが、だからと言って利益を出さないと「やはり商売としては成り立たない」と一蹴されるでしょうから、現在はその中間を取って、出そうと思えば利益を出すことも可能です、と主張できる範囲に価格設定をしています。具体的な価格設定(何を上乗せしているか)については、後日掲載する記事をご参照ください。


・匿名性の高い嫌がらせを頻繁に受ける
おそらく、繊細な神経をお持ちの方ならばまいってしまうレベルの嫌がらせだと思われます。私は幸い?よく言えばタフ、悪く言えば図太い性格ですので、あまり問題にはならないのですが、嫌がらせが多いことは事実です。具体的には、オークションを通じての販売ですので、やはりオークションのシステムでできる嫌がらせが多く、特に「違反申告」は何度も繰りかえし届きました。1分に数十回の違反申告や、1商品につき複数回の違反申告は日常茶飯事で、最高で1日に数百件の違反申告もありました。攻撃的な匿名のメールが多くなるのも、やはり出品時期と重なりますし、他にも無言電話や不審な電話を受ける事が多かったのですが、直接関わりがある事を証明できたわけではありませんし証明に割く時間もありませんので、あまりに不審なものについては警察署に被害届を出しました。不審な事があったら間違いでもいいからすぐに警察の方を呼ぶようにとご指導頂きましたが、それ以上は追っていません。


最後の嫌がらせについては、私よりも周囲の人間の方が心配をして、これ以上ブログの運営や出品を続けるならせめてこれを持ってくれ、と複数の防犯グッズを買って持たせてくれた事がありました。せっかくの好意なので今も出かける時は携帯することにしています。これは一見すると笑い話のようなエピソードなのですが、そのような心配が大袈裟ではなかった時期が、過去確かに存在しました。


結局のところ、私がオークションを通して天然石をお譲りする理由は、おかしいと感じたものに対しておかしいと言う自由くらいは欲しいから。購入する際の問合せも購入してからの問合せも、それどころか疑問を感じる自由さえも与えられていない息苦しさを経験し、それを間違っていると感じたから。そして同じような息苦しさを感じている人がいると知ったから。といった単純なものとなってしまいます。

「正義感の押しつけですか?」と言われたこともありますが、そうではありません。自分がやりたいことをやっている中で、その一部が自分以外の人のためにもなる可能性があることがわかったので、せっかくなら自分のためと人のための両方が取れればお得だと感じただけのことです。正義感というものは、もっともっと高潔な思想を持った方にこそ相応しい言葉なのではないでしょうか。



○補足
本当に申しわけないのですが、この手の話は何を伝えれば良いのか、記事を書いていても今ひとつピンとこないというか、伝えるべき内容がわからなくなってしまいます。自分の事だからかもしれません。知りたいことが書かれていないと感じられた場合はメールをください。よろしくお願いします。
posted by isinohanasi at 04:07 | オークション関連のお知らせ
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2008年05月07日

「つくられた」商材としての価値 〜スーパーセブンのその後〜 G

今回は、スーパーセブンに含まれる(とされている)カコクセナイトについての記事を掲載します。



■カコクセナイトはどのような天然石を指すか

前々回の記事にも記載しましたが、スーパーセブンに含まれるとされるカコクセナイトがどのような天然石であるかについて、現在私は、下記のように仮定しています。

スーパーセブンに含まれるカコクセナイトとは、アメジストやスモーキークォーツに黄色のゲーサイトがびっしりと含まれ、虎の皮模様のように見える天然石である。


ちなみにこの仮定は、私の個人的な見解だけを材料にしているわけではありません。日本にスーパーセブンの概念を広めたと思われる書籍「地中の宝物」の共著者である、株式会社ヨシヨシの吉田さまからも、以前カコクセナイトについては、以下のようなご説明を頂きました。


2.Cacoxenite(カコクセナイト)
紫色、もしくは茶水晶の地に黄色のゲーサナイト・インクルージョンを含むものはクオーツと呼ばずにこの名称で呼ばれる。
黄色のインクルージョンがトラの皮模様を呈する。(宝石・貴金属大辞典より引用)


※詳しくは、下記の記事をご確認ください。
「地中の宝物」共著者 吉田良様の見解と対応

 http://isinohanasi.com/article/57428741.html



一時期、リン酸塩鉱物の一種であるカコクセン石(和名)がスーパーセブンに含まれる(とされている)カコクセナイトである、との説明も見受けられましたが、これはたまたま、同じ名前を持つ鉱物が存在した為だと私は考えています。少なくとも、私がスーパーセブンを検証する過程には、カコクセナイト=カコクセン石であると仮定するに足る材料は出てきませんでした。

ですからここでは、カコクセナイト=アメジストやスモーキークォーツに黄色のゲーサイトがびっしりと含まれ虎の皮模様のように見える天然石、であることを前提とさせて頂きます。




■カコクセナイトのサンプル例

ではここで、カコクセナイトに分類される天然石のサンプルをお見せいたします。今回のサンプルは、色むらのあるアメジストにゲーサイトが含まれた天然石となります。


kako01.jpg


黄色く光って見える部分が「カコクセナイト」です。



kako02.jpg


カコクセナイトが「虎の皮模様のように見える天然石」とされている理由は、このびっしりと含まれたゲーサイト・インクルージョンにあります。



kako03.jpg


内包されているゲーサイトの拡大写真です。



■次回記事内容は未定です。そろそろ一度オークション出品を、と考えていますので、それに関連した記事になるかもしれません。
posted by isinohanasi at 01:08 | スーパーセブンは存在しない
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