2007年12月29日

出品報告と1年の締めくくり

今年最後の出品を今日終えました。予定よりずいぶん遅れてしまいましたが、よろしければご覧になってみてください。


毎回、出品料無料に向けて作業をしているつもりなのですが、全然間に合っていません。今回間に合わなかった理由は、当日にキーボードが壊れてしまった……というか、飲み物をこぼして壊してしまったので、完全に自業自得だったりします。



QVC様やショップチャンネル様の件は、現在相手側の回答待ちです。即答できるような種類の問題ではありませんし、時間をかけてでも検討していただきたいと、私も考えていますので、長期戦になるかもしれません。今後何らかの新しい展開や、回答結果などが出ましたら、この場にてご報告させていただきますので、今しばらくお待ちください。



また、今年のブログ更新は今日が最後となりますが、これまでに閲覧してくださった皆様、オークションでご縁を持たせていただいた皆様には、心から感謝しています。思いがけず天然石と深く関わる1年となりましたが、私個人にとっても、色々なことを考えさせられる良い機会になったと感じています。


「石の力を信じますか」という問いは「サンタクロースを信じますか」という種類の問いに似ているのかもしれません。私たち現代人は、神様や宗教などという形のないものに不信感を抱く一方で、案外目に見えない何かを信じたいという思いを、強く持っているのではないでしょうか。

はやりの歌や映画には、人間の絆や信じる気持ちの大切さが描かれていて、なのに現実の世界では、信じる気持ちが他人の損得勘定に利用されてしまう。とても大きな矛盾を孕んだ環境の中で、私たちは生きています。こんな環境の元では、信じる者が馬鹿をみない世界を望むこと自体が、とんでもなく贅沢なことなのかもしれません。



私にとって来年は、今年よりもさらに激動の年となるだろうと、今から覚悟をしています。と言いますのも、QVC様やショップチャンネル様とやり取りをしていく中で、さらに疑問を感じる問題にいきあたり、ここ数週間ずっとそれらの情報を追い続けた結果、途中経過ではありますが、2つの仮説をたてるまでに至りました。現段階ではあくまでも仮説に過ぎませんが、記事にしてお伝えする必要性があることを強く感じていることも確かです。

私が現在たてている仮説とは、以下の2つです。



@現在市場に出回っている天然石、今後市場に出回るだろう天然石には、残留放射能やなまり等、人体に影響を与えるような問題が含まれている可能性がある。


A今の日本には、消費者のためになる宝飾関係の団体や機関は一切存在していない。




特に残留放射能の問題を持ちだすと、クリソベリルキャッツアイについての現在の鑑別体制や、過去に鑑別機関が、宝石に対する残留放射能を徹底的に調べた結果、人体に影響はないとの結論に至った、と反論される方も出てくるだろうと思います。

けれどもそれらは全て「過去の話」であり「限定された商品についての、ひとつの検証結果」に過ぎないと私は考えています。


加工大国であるバンコクやインド、それに追随する中国などを経由して日本に持ち込まれる天然石の中には、放射線処理によって色味などを変えられた商品が数多くあります。


鑑別さえも視野に入れられていないこれらの商品に対して、放射線照射後の処理が適切に行われていると、いったい誰が補償してくれるのでしょう。天然石を身につけることで被爆するような事は絶対にあり得ないと、誰が証明してくれるのでしょう。


どのような加工が成されているかを、明確に記載しないことすら「当たり前」とされている業界。染色品が「無加工品」として販売されている現状。他にも、天然石との関わりが深くなるにつれ、私の疑問も深まる一方です。


例えば、鑑別技術は進歩しているはずなのに、なぜ鑑別団体の規定が退化していくのか。消費者には明らかにされない記載内容が増えていく原因はどこにあるのか、などなど。



来年は、これらの問題についても順を追って言及させていただくつもりです。当然、私が受ける反発は、小さなものではないでしょう。少なくともそのような反発に対する心づもりだけはしておかなくてはならないと考えています。


ただ、誤解していただきたくないのは、私に何かを変える力があるなどという、分不相応な考えを持ってこのブログを運営しているわけではない、という事です。私にできることは、ただただ自分自身が知り得たことを、ひとつの情報として、消費者の立場である方々に還元していく。たったそれだけの事に過ぎません。

一方で、このようなブログの運営を続ける私という存在が、業者様などにとっては「嫌われ役」となる事は理解していますし、そのような「嫌われ役」の道を自ら選んでいる事も自覚しているつもりです。

それでも記事にせずにはいられないものが目の前にある以上、私はそこから目をそむける事ができません。やっかいな性格だと、時々は自分でも思います。



というわけで、販売業者様にとっては来年も鬱陶しい存在であり続けるでしょうが、どうぞご容赦下さい。


白々しくきこえるかも知れませんが、今年関わりを持たせていただいた全ての方々に、この場を借りて厚く御礼申し上げます。それがどのような関わり方であれ、私にとっては全てが有益な経験であり、貴重な関わりであったと感謝しています。


皆様にとってやがてくる新しい年が良い年になりますように。



タグ:天然石
posted by isinohanasi at 23:51 | 日々徒然
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2007年12月25日

メリークリスマス

出品準備をコツコツ進めているものの、なかなか手強いです。写真を撮るのが下手なので、撮り直しが多いのが原因かも……


書きたい記事も山ほどあれど、時間と体力が足りず。まだまだ書き残しておくべきだと感じる情報はたくさんありますので、長い目でみて頂けると助かります。



そんな中、クリスマスくらいは穏やかな記事をと思い、今年のツリー画像を載せてみることにしました。



xmas01.jpg
「天然石を使ったクリスマスツリー」


オークションでは処分品扱いとなる天然石を使って、小さなツリーを作ってみました。ソーティングにかけてないという理由で眠らせていた石たちを、何かに使えないかと考えて作ったツリーですが、意外とお気に入り。


今後は処分品として出品するのではなく、こんな風に使っていくのもいいかな、と改めて感じました。





■今後掲載を予定している記事内容の一部

 ショップチャンネル様の手違いと嘘
 QVC様の虚偽表示(続き)
 千趣会様への問合せと対応結果
 安価商品の落とし穴
 可能性としての「残留放射能」
 ヘミモルファイトの染色について
 タイガーアイの染色について
 天然石販売業者様に対する見解


などなど。後から後から問題が出てくるので、調べものや検証等に追われ、なかなか思うようには記事が進んでいませんが、順を追って掲載していければ、と考えています。
 

タグ:天然石
posted by isinohanasi at 02:25 | 日々徒然
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2007年12月20日

消費者不在の「流通名」

現在、天然石業界のみならず、流通名と呼ばれる名称は数多く存在しています。今回私は特に「ブルームーンストーン」に焦点を絞って流通名に対して感じた疑問を、様々な立場の方々にお伝えしてきました。


では、なぜ私が「ブルームーンストーン」なる流通名を良しとしないのか。「市場ではそれが普通ですよ」と説明をされても、納得できないのは何故なのか。つい先日、自分自身に対するこの疑問に、やっと自分なりの答えを出すことがきましたので、この場にて記載させて頂きます。

私が出した結論とは、


消費者不在の流通名では、納得のしようがない




最近になってようやく、ペリステライトの名称を表記される販売業者様や、ブルームーンストーンとして販売してきた商品が、実はラブラドライトであることを明記される業者様も増えてきました。

ところが、既に10年近く前からラブラドライトはブルームーンストーンの代用品として販売されていましたし、ここ数年で代用品の主流がペリステライトに移行していた事実を、ご存知の天然石業者様も多かったのではないのでしょうか。

詳細までは知らなかったのだとしても、ブルームーンストーンの名称をつけて販売している商品が、実はムーンストーンに分類されない天然石であると知った上で、それでも販売を続けてこられた業者様は少なくないと思います。



この件に対して、多くの業者様はこうおっしゃいます。

「ブルームーンストーンは市場で定着している流通名ですから」



そして鑑別機関の方は、こうおっしゃいます。

「もちろん分類を明確にする事が好ましいとは思っていますが、販売にまでは口を挟めないので……」



私は天然石に関してはまったくの素人からスタートして、まだ1年も経っていません。ブログを立ちあげてからは半年も経っていない。だから分かっていなかったのです。鑑別機関の方々にとって販売業者様とは、いわゆる顧客であるという事を。


いろいろと難しい問題はあるでしょうが、本来ならば詳しい情報を得ることのできる立場にある鑑別機関の方々が、正しい表記の普及や、間違った表記に対する改善指導の陣頭に立たれる事が好ましいと、私は思います。




また、鉱物にしても宝石にしても結局のところ、

人間が分類をし、
人間が名前をつけ、
人間が採掘し、
人間が加工をし、
人間が値段をつけ、
人間が流通にのせた



利益の発生する「商品」なのですから、そこには必ず、何らかの分類基準や評価基準が存在しているはずなのです。基準が存在しなければ、名前も値段もつけようがありません。


ちなみに、この間のミネラルショーでも強く感じた事ですが、鉱物や宝石に名前をつけて販売されている方々が、鉱物名や宝石名を軽視した説明をされたり、石の価値は人それぞれが決めればいい、などと論じられる事に対しては、120%納得していません。それらの理屈は消費者が用いるものであって、販売者が安易に用いるべきものではない、と私は思います。


とは言っても、私は流通名の存在すべてを否定したいわけではないのです。私が業者様に申し上げたいのは「現在流通名だと主張されている商品や名称には、消費者の存在や視点を無視したものが多いのではないですか」ということです。


石名までもを変えてしまうような「流通名」を、どうしても使用したいと考えるならば、購入する立場の人間が混乱をせずにすむだけの「十分な説明」をしてください。また「十分説明」をしないのであれば、紛らわしい「流通名」などつけないで下さい。


本来の石名があるにも関わらず、あえて流通名を使用されている理由には「商品の価値や価格をあげる目的」が含まれているのではないですか?

そのような商品に対しては、より詳しい説明が必要になるでしょう。販売する立場の人間が、都合の悪い部分のみをあえて記載しないという事は、詐欺にも等しい行為です。確信犯的に事実を伏せているのであれば、消費者に対してあまりにも不誠実であると言わざるを得ません。


確かに、天然石やその他宝飾品を求める基準は人それぞれです。また、これも何度も申し上げている事ですが、私は流通名同様、加工品や処理品、合成品の存在を否定するつもりもありません。

その他「客観的にわかりやすい方法である」という理由から「鑑別結果」を用いた記事を書かせていただく事が多々ありますが、だからといって、石の価値をすべて数値に置き換えるべきだ、などと考えているわけでもありません。


消費者が自分のニーズにあった商品を選べるだけの情報公開を。
真面目な商売をしたいと願う人たちが潰されていかない環境を。



私が希望している事はこの二つ。ブログを立ち上げた時からの変わらない願いでもあります。


私はこれまでに何件もの天然石業者様から「取引拒否」をされてきました。どれも皆「本当のことを言ったから」か「間違いを証明して見せたから」です。そのような売り手優位の市場ルールは、やはり歪んでいると感じます。


消費者不在のまま作りあげられた業界のルールを、ただ黙って受け入れるしかないのでしょうか。間違っていると感じる事に対して「間違っている」と指摘する権利すら与えられていないのでしょうか。


私はこの先も、検証と情報の発信を続けます。業者の方々に忌み嫌われている事は知っていますし、個人の力でどれほどの事ができるのか、という疑問が頭をかすめないわけではありません。それでも私は続けます。

義務感からではありません。ましてや正義感などではあり得ませんし、自分の考えだけが「正解」だとも考えていません。


「何かがおかしいと感じたから」
「何かが間違っていると感じたから」



ただそれだけです。

私は私の中の「エゴや欲」といった、とても個人的な感情を基盤にして、このブログを立ちあげを決めました。継続の理由もまた同じです。それ以上でも以下でもありません。


消費者不在で決められた流通名には、納得のできないものがまだまだあります。ですのでまだしばらくは、業者様にとっては鬱陶しい存在であり続けるでしょう。


このような状況の中、いち早く消費者の立場に立った対応を取ってくださいました「千趣会」様には、心から感謝しています。詳しくは後日掲載させて頂きますが、いち個人のクレームや指摘を真摯に受け止めてくださり、指摘した商品以外についても、今後は入荷時に抜打ちで鑑別をするなど、購入者にとって有益となる対応を約束してくださいました。


経過については今後も見守らせて頂きますが(しつこい性格ですみません)、これまでに指摘をさせて頂いた大手業者様の中で、一番早く消費者の目線にあわせた対応を決定された業者様であったことだけは確かです。




■出品予告

今週末あたりにオークションへの出品を予定しています。

スリランカ産のブルームーンストーンも可能な限りの点数を集めました。10点ほど出品できると思います。ただ、ブルームーンストーンは希少石である事と、全ての商品をソーティングに出しているため、開始価格はこれまで取扱ってきた商品よりも高くなります。

この機会に是非本物を、とお考えの方にはお勧めできますが、代用品として販売されている「ラブラドライト」や「ペリステライト」にも、それぞれの魅力がありますので、特に本物に拘られない方は、無理な入札はなさらないで下さいね。

また、ブルームーンストーンに限り、新規IDでの入札は不可、入札件数の上限もお1人様あたり2点までとさせていただく予定ですので、ご理解のほど宜しくお願い致します。詳しくは出品時に再度お知らせ致します。
posted by isinohanasi at 21:52 | 業者と消費者の間にある認識の壁
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2007年12月16日

ミネラルショー見学

12月14日の金曜日、東京ミネラルショーを見学してきました。


mi01.jpg
「入場券は4日間共通なんですね」



通院日と重なったことや、他にも所用があったため足をのばしてみる事にしたのですが、いろいろと勉強になりました。ちなみに、今回のミネラルショー見学の個人的な目的は以下の4点でした。


@ミネラルショーの雰囲気を体感すること
A販売をしている方と、実際に話をしてみること
Bアンモライトの現物を見ること
Cウォーターホイールズの代表の方にご挨拶してくること



特にウォーターホイールズの代表の方には、記事の中でお名前と見解を掲載させて頂いている事を、直接ご本人にお伝えしておきたいと思っていましたので、今回その機会を得ることができて良かったです。

初見学でしたが、ミネラルショーには様々な販売業者様が出店をされていて、嘘も本当もすべてがごった煮状態でした。ある程度天然石を見極める目を持っている方には有意義なのでしょうが、何かを学ぶには不向きだと感じました。明らかに矛盾のある説明もちらほら耳にしましたし、見るからに違和感のある商品が並んでいるブースも少なくありませんでした。


そんな中、個人的に面白いと感じたのは、鉱物を中心に扱っていらっしゃる方の「人間は自然がつくったものなのだから、人間が作ったものもまた自然のものだと」という見解でした。

もちろんこの方の考えは、私の考えとは相容れないものですが、人工石を誤魔化して販売することが目的ではなく、昨今のブランド志向や、販売価格をその天然石の価値と安易にむすびつけてしまう傾向に対する、ひとつのアンチテーゼ(極論ではありますが)だと理解した上でお話をさせて頂く分には、なかなか興味深い経験でした。

また「自分が販売した天然石に対する責任は自分にある」という考えの元、天然と人工の両方の商品を、明確に分類して販売されていた事には、とても好感が持てました。


けれどもやはり私は、人間がつくり出したものと自然がつくり出したものを、イコールで繋げることには無理があると思います。自然によって作られた人間に、果たして自然をつくり出すだけの能力があるかどうかも疑問ですし、また人間がつくり出したもの全てを自然と呼ぶならば、戦争や核ミサイルや環境汚染をも、自然のものとして受け入れなければなりません。


私には、自然が年月をかけて作りあげた天然石と、人間が最先端の技術で作りあげた天然石が同じものであるとは思えませんし、自分が購入する鉱物や天然石が自然のものなのか、人工的なものなのか、またどの程度の人為的加工が成されているかを知った上で、購入判断をしたいと改めて感じる結果となりました。



また、中には「見極める目のない購入者にも責任がある」と言われた天然石業者様もいらっしゃいましたが、見極める目を持たずに販売をされている方々の責任の方が、ずっと大きいのではないでしょうか


髪を切るためにわざわざ美容室に行くのは、美容師さんが自分よりも高い技術を持っていると考えるからです。法的な相談をするためにわざわざ弁護士さんを雇うのも、自分にはない知識や経験を持っていると信じているからで、相手をプロだと見なしているからです。私たちはプロの技術や知識、経験などにお金を払っているのです。


では天然石の世界はどうか。


いつも不思議に思うのですが、どうして多くの天然石業者様は、天然石を商材として扱っていながら、天然石の知識を深めたり、天然石を見極める目を養うための努力をされないのでしょうか

ミネラルショーなどへ行くと、出店されている方の多くが石の道のプロであるかのような錯覚を起こしてしまいがちですが、現実は全く違います。騙された者負けの売買が平然と行われているのです。


十数年ツーソンに通い続けている方にこの感想を話すと「ツーソンも同じようなもので、嘘も本当もごった煮状態のまま、規模が100倍くらいになったようなものですよ」とのことでした。自分自身が見極める目を持っていないと、何を買えばいいのかが分からなくなり、結果的に騙されてしまう事も多くなるようです。

私は今回のミネラルショー見学だけでもへとへとになったので「疲れませんか?」と聞いてみたところ「疲れるなんてもんじゃないですよ、毎年、死ぬ一歩手前です」と笑っておっしゃっていましたが、本当にそうなのだろうと思います。


貴重な経験ではありましたが、心身ともに疲れました。今日は動物病院に行く日だったのでなんとか外出できましたが、それがなければ一日中倒れていたかもしれません。きっと毎日通う人もいらっしゃるんでしょうね。私にはとても無理です……



mi02.jpg
「ミネラルショーで購入したアンモライトです」



mi03.jpg
「角度によって様々な色合いを見ることができます」




とにもかくにも、当初考えていた目的はすべて達成できたので、その意味ではとても有意義な時間を過ごすことができました。また、今後のブログの方向性として、天然石業者様の販売姿勢に対する疑問を追求していく事とは別に、消費者の方が自衛できるような情報を発信していく必要性がある事を強く感じました。


私のようないち個人にどこまでの事ができるかはわかりませんが、真面目に天然石と向きあった販売をされている方ほど、どこか繊細なところがあり、外に向かって情報を発信していくというよりは、自分たちだけでも真面目に頑張ろう、という姿勢を取られている方が多いように思います。私のように面の皮が厚い人間だからできることもある……かもしれませんので、できるところまでは頑張ってみようと思っています。


とはいってもその前に、ブルームーンストーンを含め、記事に集中するために止めていたオークションへの出品準備が待っているので、まずはそちらを頑張ります。虚偽表示関連については、相手側の回答待ちの案数がいくつかあるのですが、次の回答で解決するとは限りませんので、今後は長期戦の構えが必要になるだろうと思います。結果を焦るのではなく、自分のペースを保ちながら記事を書いていければ、と考えています。



ちなみに私事ですが、ハムスターは無事元気になりました。なんとか手術もせずに済み、頬袋や歯のつけ根の酷かった炎症もおさまり、ひと安心したところまでは良かったのですが、一気に疲れが出てしまいました。何日か記事の掲載をお休みさせて頂くかもしれませんが、近々オークションへの出品も予定していますので、どうぞ宜しくお願い致します。
posted by isinohanasi at 03:20 | 日々徒然
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2007年12月13日

■要注意! bigstone_99enの再販開始について

ヤフーオークションの悪徳出品者「bigstone_99en」が、とうとう再販を開始しました。いつかはやるだろうと思って動向を見守っていたのですが、やはりほとぼりが冷めるのを待っていただけのようです。



「bigstone_99en」のオークション
 http://openuser.auctions.yahoo.co.jp/jp/user/bigstone_99en


「bigstone_99en」のWEBサイト
 http://www.bigstone-e.com/




再販開始後の取扱商品も、スーパーセブンなど、相変わらず怪しい商品が並んでいます。しかもキャッチフレーズとして掲げている売り文句が「もっと真実!もっと安心!天然石を美しくへ


……もうなんと言うか、開いた口がふさがりません。


当然のことながら、私はまだ前回購入した商品の返品対応すらして頂いていませんし、メールの一通も頂いていません。以前私が購入した天然石の中には、明らかな虚偽表示品や偽物があったのですから、売るだけ売っておいて返品にも応じないのは、詐欺的行為です。


bigstone_99en」が、実際にどのような詐欺的販売をしてきたかについては、過去の記事をご参照ください。



「bigstone_99en」についての記事カテゴリー
 http://isinohanasi.com/category/3858541-1.html




※「bigstone_99en」様の方で、この記事に対してご異存があるようでしたら、まずは連絡が取れるようにしてください。メールの返信もないままでは、歩みよりの余地すらありません。
posted by isinohanasi at 01:14 | bigstone_99en
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2007年12月12日

第10回 QVCジャパン様の虚偽表示

■動画掲載について


前々回お伝えした、下記2商品へのリンクが削除されていましたので、動画と商品画像を掲載させて頂きます。




■No.467086 18K WG ペリステライト & メレダイヤ ペンダント/ QVC価格 \198,765 (税込)



「商品の動画」



ムーンシュタイナーペンダント.jpg
「商品説明の画像」






■No.467087 18K WG ペリステライト & メレダイヤ リング/ QVC価格 \199,500 (税込)




「商品の動画」




ムーンシュタイナーリング.jpg
「商品説明の画像」





今回の件で、私が特に問題視しているのは、商品説明の内容に「ペリステライト」と「「ムーンストーン」が同一の石であるかのような説明が成されている点です。具体的には、ペンダントの動画を見てください。下記のような説明がされています。


日本では鑑別上の表記の問題で、鉱物的には宝石名がペリステライトとなりましたので、今回はそういう風にペリステライトとなっておりますけれども、一般的にはブルームーンストーンと言っているものになりますので、今までのムンシュタイナーのムーンストーンと全く同じですね


ドイツやヨーロッパは、この辺がすべてムーンストーンになりますので、(ギャランティーカードの)宝石名ムーンストーンとなっておりますけれども、日本ではペリステライトと呼ばれていると覚えていただければ……




何度も申し上げますが、これらはすべて間違いです。「ペリステライト」は「ムーンストーン」ではありませんし、その概念は日本だけのものではありません。


「ペリステライト」は「ペリステライト」
「ムーンストーン」は「ムーンストーン」



これはもう、変えようのない事実なのです。これまで「ラブラドライト」や「ペリステライト」が「ブルームーンストーン」の代用品として販売されてきた事の方が間違いなのです。いくら流通名といっても石の種類を変えてしまうような名前はつけるべきではありません。


以前にもお伝えしましたが、今回の件は、サファイアにルビーの流通名をつけて売る事や、アクアマリンにエメラルドの流通名をつけて売る事と、なんら変わりはありません。ムーンストーンではない石にムーンストーンの名称を用いた結果、商品の価値評価は、確実にあがっているのですから



販売業者様には、これまでにも個別に提案させて頂いていますが「ムーンストーン」の名称に拘ることは、今後決してプラスにはなりません。むしろ1日も早く「ロイヤルブルーラブラドライト」や「ロイヤルブルーペリステライト」といった、石名と相違のない流通名に変更をされた上で、それぞれの石の持つ魅力や価値を高めていく事が、長い目で見た場合、一番楽でリスクの低い方法となるのではないでしょうか。


posted by isinohanasi at 01:47 | TVショッピングQVC様の虚偽表示
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2007年12月11日

第9回 QVCジャパン様の虚偽表示

■株式会社イマックビーシー様について


前回お知らせした商品のうち「ムンシュタイナー」のブランド商品が、表示されなくなっていましたので「ムンシュタイナー」というお名前から、半日かけて卸元を探し、直接お電話させて頂きました。


その卸元とは、株式会社イマックビーシー様です。
 http://www.wisecart.ne.jp/imacbc


楽天市場や、yahoo!ショッピング店では「ジェムズファクトリー」という店舗名でジュエリーの販売をされているようです。

 楽天市場
 http://www.rakuten.co.jp/imacbc/
 yahoo!ショッピング 
 http://store.shopping.yahoo.co.jp/imacbc/index.html




実際にQVCで商品を紹介されていたアイバさん(漢字を聞き忘れました)とお話をさせていただいたのですが、前回のQVCの放送では「流通名と鑑別名が違うことを消費者の方に説明したつもりだった」との回答を頂きました。


けれども、少なくとも私にはそうは見えませんでした。ペリステライトは日本の鑑別上、そのように表記されるが、ドイツではムーンストーンとして扱われている。といった主旨の説明をされている印象を受けました。
 ※商品の動画は保存済みですので、次回掲載させて頂きます



この件につきましては、全国宝石学協会を通して事実を確認していただいた結果、日本のガイドラインと主要国のガイドラインが違う事はない、との回答を頂きました。要するに、諸外国でも業者様がペリステライトを勝手にムーンストーンとして扱っているだけで、鑑別結果はペリステライトと表記されるわけです。


このあたりは今の日本と同じですね。問合せをするとほとんどの場合、業者様がつけた流通名を「正」と仮定した主張を展開されますが、流通名というもの自体が、いつどこで誰がつけたかもわからない名称であり、業者間で定着しているからという理由だけでは「正」とはなり得ません


また、アイバ様は「ムンシュタイナーからはムーンストーンとして石を買い付けているため、そのような説明になった」と主張されましたので「いちカッター技師の方に責任の全てを押し付けられるつもりですか」と問うたところ「そのようなつもりはありません」と返答をされました。


さらにアイバ様は、本物のブルームーンストーンの希少性についてもよくご存知で、私が鑑別上「ムーンストーン」と表記される、本物のブルームーンストーンを所持しており、最近鑑別書を取得したばかりであることをお伝えすると、とても驚いていらっしゃいました。本物のブルームーンストーンの市場での流通が、そこまで少ないことを知った上で今回の商品説明をされたのであれば、やはり商品を売るための誤魔化しが入っていたとしか考えられません。


いち消費者としては、そのような商品説明や販売方法には納得できません。また、ペリステライトが希少石であるかのような説明に対しても納得できませんし、高すぎる価格設定にも納得できません。使用されている石がペリステライトである以上、商品価格はもっと下げられるはずです。



この件につきましては、株式会社イマックビーシーの社内で検討の上、結果をご連絡いただけるとの事でしたので、しばらくは待ってみようと思います。


ただ私自身、株式会社イマックビーシー様が、このような販売方法を取られていたことに対しては、大変大きなショックを受けました。と言いますのも、日本に「鑑別」という概念を持ち込んだ、近山晶さんのセミナーを開催されている企業様である事も知っていましたので、石に対する知識と真摯な姿勢はお持ちであると考えていたからです。


組織が大きくなると、何かが変わってしまうのでしょうか。株式会社イマックビーシーの代表を務めていらっしゃる方は、今回の件を、どのようにお考えになるのでしょう。



ちなみに、近山晶さんはつい先日お亡くなりになりました。一度はお会いしてみたかった方でした。本当に残念です。
posted by isinohanasi at 07:17 | TVショッピングQVC様の虚偽表示
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2007年12月09日

第8回 QVCジャパン様の虚偽表示

昨日今日と体調が思わしくない為、今回は取り急ぎ、問題があると感じた2ブランド4商品について、要点のみを記載させていただきます。あまりにも酷いと感じたからですが、何がどう酷いのかについては、次回詳しくお知らせ致します。



■No.467087 18K WG ペリステライト & メレダイヤ リング/ QVC価格 \199,500 (税込)

 http://qvc.jp/cont/detail/ShohinDetail-cgry_65-hinban_467087.html?serverId=8


ムーンシュタイナーリング.jpg


■No.467086 18K WG ペリステライト & メレダイヤ ペンダント/ QVC価格 \198,765 (税込)


 http://qvc.jp/cont/detail/ShohinDetail-cgry_66-hinban_467086.html?serverId=8


ムーンシュタイナーペンダント.jpg




★問題の要点

・ペリステライトはブルームーンストーンではありません。
・ペリステライトは希少石ではありません。
・ペリステライトは今一番多く市場に出回っているブルームーンストーンの代用品です。
・ペリステライトはブルームーンストーンの代用品の中でも、一番安く手に入ります







■No.466627 18K RG アコヤ真珠 ブレスレット/ QVC価格 \75,600 (税込)

 http://qvc.jp/cont/detail/ShohinDetail-cgry_76-hinban_466627.html?serverId=8


アコヤ真珠ブレス.jpg



■No.466622 18K WG アコヤ真珠 イヤリング/ピアス/ QVC価格 \35,805 (税込) 〜 \38,745 (税込)


 http://qvc.jp/cont/detail/ShohinDetail-cgry_169-hinban_466622.html?serverId=8


アコヤ真珠ピアス.jpg




★問題の要点

・石名をフェルスパーと記載するのは間違いです。
・どうしてもフェルスパーで販売されたい場合は、QVC様の自社規定である事をはっきりさせてください。
・また結城モイラさんに対しては、準備が整い次第、別途記事にさせていただきますが、これまで「結城モイラといえば、ブルームーンストーン」と銘打って販売され続けてきた「ブルームーンストーン」関連の商品について、何ひとつ説明をされないまま、公式サイトから商品画像を取り下げられたり、また、一部「ブルームーンストーン」を使用した商品を販売している(販売が継続中である事は確認済)「ベルメゾン」の紹介ページを消されたり、と不可解な行動が多すぎる気がします。







★その他の要点

・先日、公正取引委員会に正式な調査依頼を提出しました。
・実際にあちこち問合せをして調べた結果、被害を届け出ることが有効な機関が3つに絞り込めましたので、連絡先等含め後日お知らせ致します。
・また、公正取引委員会への正式な調査依頼には手続が必要ですが、それは私が既に提出済みですので、被害届のみの場合は電話1本で可能です。苦情件数及び被害件数の多さが調査の優先順位を決める大きな要因の一つとなりますので、記事掲載の際には、ご協力頂けますと大変助かります。



■次回予告
上記の内容を画像等含め、詳しく説明していく予定です。
posted by isinohanasi at 19:19 | TVショッピングQVC様の虚偽表示
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2007年12月07日

第7回 QVCジャパン様の虚偽表示

■1回目の問合せ時の質問と回答



QVC様の商品を実際に購入する前に、カスタマーセンターに問合せの電話をさせて頂いていたことは、これまでにもお伝えしていましたが、今回は、その時に交わされた会話の具体的な内容を掲載していきたいと思います。

記録した音声データから起こしたものですので、大筋の内容に間違いはありませんが「あの……」や「えっと……」など、記載することで返って記事が読みづらくなると判断した部分については、あえて記載はいません。また、返品時の手数料に関する説明や実際の購入方法など、今回の件に不必要と思われる内容についても、あえて記載はしていませんので、あらかじめご了承ください。



それでは、1回目の問合せ内容を会話形式でお伝えいたします。私が「致命的な発言」と指摘してきた箇所については、強調させて頂いています。



−−−−−ここから1回目のやりとり


「お伺いしたいことがあるんのですか」
「はい」
「ネットで商品を見て購入を迷っているんですが、商品番号をお伝えした方がよろしいんでしょうか」
「はい、お願い致します」
「463199です」
「463199でございますか?」
「はい」
「はい、ロイヤルブルームーンストーンのリングでございますね」
「これなんですけれど、これは本当にロイヤルブルームーンストーンなんでしょうか」

はい、ロイヤルブルームーンストーン、天然のお石でございます」

「すいません、あの私ずっとロイヤルブルームーンストーン探して、今までいろいろ商品買わせて頂いたんですけど、結局産出量がすごく少ない石らしくて、どれも違ったんったんですね。これまで買わせて頂いた商品はみんな違って……」
「ご希望のものと違うということですか?」
「ブルームーンストーンではなかったんですよ。それで毎回購入する前に問合せる事にしてるんです。購入してからだとご迷惑もかかるので、確認させて頂いてから、と思って今日お電話をさせていただいたんですが……ロイヤルブルームーンストーンだったら全然問題ないんですけど、ロイヤルブルームーンストーンでなかった場合は、購入したあとに返品はできるんでしょうか」
「こちらの商品は、お届け日から30日以内でしたら大丈夫でございます」



〜返品関連の詳しい説明の為、中略。



「(返品の際の手数料をどちらが持つかについて)石の内容が違った場合はどうなりますか?」
「内容というのは、おっしゃっている事がちょっと、天然のお石という事で作られた商品となります」
「そうなんですけど、ブルームーンストーンはものすごく希少な石で、私もずっと探しているんですけど、違う石にブルームーンストーンと名前がつけられて売られている事が本当に多くて、今まで買った商品が、全部ダメだったんですね」
「ご希望のものではないということですね」

「あの、ムーンストーンではなかったんですよ。そもそもムーンストーンではなくて……ブルームーンストーンは、ムーンストーンの中でもブルーのシラーが良く出るものじゃないですか


「そうですね、ロイヤルブルームーンストーンはそういった(商品です)」


「でもムーンストーンじゃなかったんですよ。なので返品させて頂いたんです。もしかしたら今回もそういう結果になってしまったらどうしようと思って確認させていただいたんですけど」
「はい」
「石自体がムーンストーンでなかった場合というのは(返品理由が)購入者側の都合になってしまいますか?」

「そうですね、QVCとしましては天然のロイヤルブルームーンストーンとしてご用意をさせて頂いておりますので、それが違うということは、まずございません」

「まずない?」

「はい、ございません」

「……どうしようかな……すいません、こんな事を申し上げるのは申しわけないんですけど、宝石とか石の関係に詳しい方とかいらっしゃいませんよね? 産地が違うんですよ。ロイヤルブルームーンストーンが出ない産地が書いてある商品があって、今回もお返しする事になるかもしれないので、どうしようかなと思っていて、でも今、ロイヤルブルームーンストーンとはっきりご返答いただいたので……」
「はい天然のロイヤルブルームーンストーンですね。サイズが6mmと8mmのオーバルシェイプのものになります」
「じゃあ、間違いないとかんがえて……」
「はい。オーバルシェイプでカボッションカットをされた、天然のお石でございます」
「そういうことになるんですよね……」

「はい。これがもし違うということであれば、もうQVCが根底からくつがえされるということになりますので」

「ええ、そうなんですよね」
「ネットでもご覧になったという事でございますが、その旨、情報を確認していただけたかと思いますけれども」
「ええ」
「手元の資料の方にも、天然という記載がございます」
「ええ、そうですよね」
「はい」
「じゃあ、産地がはっきり出ているものの中に……ごめんなさい、商品番号言ってもいいでしょうか?」
「はい」
「464406の商品がありまして」
「464406、セミプレシャスストーンのネックレスですね」
「はい。この中にもブルームーンストーンというのがあるんですけれど、こちらの方は購入希望ではなくて、産地がはっきり書かれていたので、一緒に見てたんですけど、これもブルームーンストーンで間違いがないと考えてよろしいんでしょうか」
「こちらはブルームーンストーンではございませんですね」
「違いますか?」
「はい、ロイヤルブルームーンストーンは特別なシラーが青い特徴があるということでございますが」
「あの、この商品説明にはロイヤルブルームーンストーンと書かれているんですけど」
「説明にはございますね」
「これはロイヤルブルームーンストーンではない?」
「そうですね、お石自体はムーンストーンというものになります」
「ムーンストーンになる?」
「はい」
「じゃあ、商品説明自体が違うということなんでしょうか」
「はい、こちらではブルームーンストーンというご案内になっているかと思いますが」
「いえ、ロイヤルブルームーンストーンとネット上には書かれているんですけど」
「説明にはございますね」
「ええ、その説明だとロイヤルブルームーンストーンという事ですよね?」
「少しお待ちください、お調べいたします」
「はい、すみません」


〜確認作業待ち。


「そうですね、使用されているお石の情報を今確認しているんですが、ロイヤルブルームーンストーンという記載になっておりますね。カボッションカット」
「ということは、これもブルームーンストーンだと考えていいという事に……」
「はい、そうですね。お石はそのようでございます」
「ロイヤルブルームーンストーンをもう一年ほど探していて、一回も出会えなかったんで……」
「お色目がこちらは、なかなかそうですね」
「ちょっと私としても慎重になってしまうところがあって、問合せをさせていただいたんですが……うーん、どうだろう」

「今のネックレスの方もですね、事前にお石は鑑別の上で作られた商品のようでございますので」

「そうなんですか?」
「はい、その旨、情報の記載がございますね」
「では先ほど私がお伺いしたリングも、このネックレスも一応鑑別を一回した上で作られた商品という事に……」
「ネックレスにはその旨記載がありますので、指輪の方はですね……」
「あ、ないんですか」
「はい、指輪の方にはその旨の情報はございません」
「ということは、ロイヤルブルームーンストーンが欲しかったとしたら、こちらの方がより安心度が高いんでしょうか」
「そうですね、事前にお石は鑑別……鑑別書はついていないんですけれども、鑑別の上で作られた商品のネックレスとなります」
「なるほど、後からお伺いしたネックレスの方ですよね?」
「はい、そうでございます」



−−−−−ここまで




この先は、注文の際の会話となりますので略させていただきます。
このような問合せを経て「鑑別の上作られた」というネックレスを注文しました。その後、もう1点気になる商品(モイラコレクションのネックレス)が出てきましたので、追加で注文をしました。


何度もお知らせしていますが「鑑別の上作られた」ネックレスの鑑別結果は「ペリステライト」でしたし、モイラコレクションに使用されていた石は、ブルームーンストーンではなく「ラブラドライト」でした。



kan06.jpg
「鑑別の上作られた」ネックレスの鑑別結果



kan02.jpg
「モイラコレクション」の鑑別結果





1回目の問合せの要点は、以下の5点です。


@ロイヤルブルームーンストーンは産出量が少ないとても希少な石である。
Aムーンストーンとは違う石に、ブルームーンストーンと名前がつけられて売られていることが多くある。
Bこれまで他社で買った商品は、どれもブルームーンストーンではなかった。
Cもう一年ほど探しているが、一度も本物の商品に出会えたことがない。
D販売されている商品は、ブルームーンストーンだと考えて良いのか。



そして、QVC様側の回答は上記の通りです。


私のようにしつこく食い下がる人間が電話をしても「本物です」「鑑別した上で作られた商品です」と言ってのけられるのですから、これまで不安を感じて問合せをされた購入者の方々が、どのような対応を受けてきたかについては……言及するまでもないでしょう。


というわけで今回は、できる限り正確に「1回目の問合せ内容」を掲載させて頂きました。
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2007年12月04日

第6回 QVCジャパン様の虚偽表示

■ブルームーンストーンの希少性について


今回は「ブルームーンストーンの希少性」について記事を書いていくわけですが、まずはじめに皆さまにお伝えしておきたいことがあります。


現在、日本で販売されているブルームーンストーンの約95%以上が、偽物である


これが真実です。



もちろん天然石ビーズだけではなく、宝飾品として販売されている「ブルームーンストーン」についても95%が「ペリステライト」か「ラブラドライト」であると言えます。


では、なぜ私が現物を見もせずに、現在販売されている商品の95%が「本物ではない」と断言できるのか。それはこれまでのソーティング結果の積重ねに加え、本物の流通の少なさと値段の高さを知っているからです。

私はこれまで「ブルームーンストーン」と名前がつけられた商品を購入してはソーティングに出すという検証作業を、コツコツと繰り返してきました。取引拒否をされた業者様の商品も、もちろん検証済みです。その結果、現在天然石市場に出回っている「ブルームーンストーン」の100%が偽物だったのです。


今回100%と断言せず95%に抑えた理由は、極わずかではありますが、本物のブルームーンストーンを販売してくださる方がいらっしゃったからですが、一般市場に出回ることはほとんどありません。

「ブルームーンストーン」の希少性を理解している人からみれば、現在の市場に本物を出すことなど馬鹿馬鹿しくてできない、というのが本当のところでしょう。私がもし業者であったとしても、この先も量産の見込めない希少石を、正当な評価がされない市場になど出したいとは思いません

「ブルームーンストーン」系の商品をお取扱い中の業者様の中で、この検証結果に納得がいかない場合は、お取り扱い中の商品を1度ご自身で鑑別に出してみてください。私の検証結果の正しさをご理解いただけると思います。


ちなみに「ラブラドライト」が「ブルームーンストーン」の代用品として流通し始めたのは、約10年ほど前のことです。ここ2年ほどの間に急激に普及した「ペリステライト」は、これまで代用品とされてきた「ラブラドライト」よりもさらに仕入れ値が安い石となります。もちろんどちらの石も本物の「ブルームーンストーン」とは希少性も価格も比べものになりません。だからこそ代用品にされているのです。




本物の「ブルームーンストーン」は希少石です



そして「ラブラドライト」や「ペリステライト」が「ブルームーンストーン」として業者間で取引されているのは、買付ける人間の無知と無責任が生み出した結果です。


このことを詳しく説明していく前に、下記の内容をご確認ください。



「世界がもし100人の村だったら5」
 〜空気の届かない深さ15mの穴の中で黄金の輝きを求めて〜
 http://wwwz.fujitv.co.jp/ichioshi07/070630sekai/st_01.html



実際の放送をご覧になった方もいらっしゃるのではないでしょうか。

ここで取りあげられているのは金の採掘ですが「ブルームーンストーン」の採掘も機械を使わない「手掘り」で行われています。また実際の採掘現場も、驚くほど素朴で質素な環境の中にあります。


私が日本の販売業者さまに申し上げたいことは、このような環境下で採掘を行っている現地の人間に「ラブラドライト」や「ペリステライト」と「ブルームーンストーン」を見分ける責任まで押しつける事が、果たして本当に「妥当なのか」という事です。


日本でソーティングに出せば簡単に結果が出てくる石を「現地ではその名前で売られています」などと、調べもせずに責任を転嫁されるのは、本物の「ブルームーンストーン」であるかのように見せかける事がより多くの利益を得る結果につながる事を理解されているからではないでしょうか。


先日、スリランカ方面で宝石の買付けをされている方に、「スリランカ産ブルームーンストーンの現在の流通量はどのくらいあるのか」と質問をしたところ「ほとんどない」との回答が返ってきました。また「日本から買付けに来る人間には石の知識がほとんどない」とのご指摘も受けました。もちろんこれは半貴石に限ったことではなく、いわゆる宝石についても同じことが言えます。


本物のブルームーンストーンは希少石です。そして、現在代用品として取扱われている「ラブラドライト」や「ペリステライト」は「ムーンストーン」ですらありません。


私はこれまでにも、本物のブルームーンストーンはスリランカのある特定地区からのみ産出されるということをお伝えしてきました。では、そのスリランカとはどこに位置し、また特定地区とはスリランカのどの地区を指しているのか。より詳しくお伝えしたいと思います。



まずは、1枚目の画像をご覧下さい。


Galle01.jpg
「スリランカと日本の位置関係を示した地図」



そして次に、2枚目の画像をご覧下さい。



Galle02.jpg
「スリランカのゴール地区」


この海沿いのわずかな土地の、さらに数%程度のわずかな場所から、本物のブルームーンストーンは採掘されています。


このゴール地区は、スマトラ沖地震による津波の被害を大きく受けた地区でもあります。幸い鉱区が水に浸かることはなかったそうですが、採掘や加工に携わる多くの方が命を落とされました。私の質問にお答えくださった方も、親しい人を何人も亡くされたそうです。


本物のブルームーンストーンは、このような土地から掘り出されます。


よく「エジプトはナイルのたまもの」などと言いますが、ブルームーンストーンもまた「自然が育んだスリランカのたまもの」なのです。

なぜこの場所にだけブルーのシラーをはなつムーンストーンが授けられたのか、それは誰にもわかりません。ただひとつわかっていることは、それらは全て人間の力では左右する事のできない、自然の恵みであるという事です。



ここで「ブルームーンストーン」が採掘されているゴール地区について、もう少し詳しい説明をさせていただきます。これらの話は現地で採掘業を営まれている方や、最低でも十回以上現地に買付けに行かれたことのある数名の業者様や個人の方から伺った話をまとめたものです。記載内容に誤りがある場合はご指摘ください。確認作業を経た上で、訂正をさせていただきます。



■スリランカのゴール地区について

ムーンストーンなどが採掘されるゴール地区の鉱区は、他の地域の鉱区とくらべると比較的平地にありますが、その土地の大半は数名の地主さんによって独占管理されているそうです。

大金を積めば土地を取得することも可能ですが、取得した土地から必ず目当ての石が採れる補償はありませんし、たとえ掘りあてたとしても、年をとりすぎた層からは、商品になるような石は採掘できません。大金を積んで土地を取得できたとしても、投資の元が取れる確率はとても低いそうです。

また、ゴール地区以外の鉱区でも同じことが言えますが、掘り出された石の約95%は宝飾品としての価値を持っていません。まさしく一攫千金のギャンブル。「あたり」土地から掘りだされた石の、さらにわずか5%だけが、カッターさんや研磨師さんたちの手を通り、宝飾品として市場へと流通していくわけです。


このような現状を知っても、現在日本の市場に溢れているブルームーンストーンが、本物のブルームーンストーンであると言えるでしょうか。


冷静に考えれば誰にもわかることです。答えはNO。



今回私は幸いにも、石に対する知識を持ち、天然であることにこだわり続けてこられた方から、本物のブルームーンストーンを譲っていただくことができました。もちろん鑑別にも出しましたし、うちひとつは中央研の鑑別書も取得しましたが、結果は間違いなく「ムーンストーン」でした。けれども、下記の写真をご覧下さい。


bm02.jpg
「本物のブルームーンストーン(鑑別書取得済)」


クラックやインクルージョンが多く含まれていることが、写真を見ただけでもおわかりいただけると思います。現在の私が手を出せる範囲には、宝飾品としてクオリティーが高いと評価されるブルームーンストーンは存在しません。クオリティーの高い商品を求めるならば、少なくとも1桁〜2桁、値段が跳ね上がってしまいます。


私は天然の石が好きですので、クラックやインクルージョンが入っていた方が個性があり、見ていても楽しいと考える性質ですが、傷ひとつない石に価値を見出される方も、当然いらっしゃるでしょう。そのような方には、鑑別書付の商品を購入されることをお勧めします。ちなみに海外の鑑別書では意味を成しませんのでご注意ください。現在の日本であれば、全宝協か中央研での鑑別結果の石名が「ムーンストーン」だった場合のみ、商品の購入をお勧めします。


また、これまでにも多くのお問合せを頂いていますが、クラックやインクルージョンが含まれていても、研磨や加工が多少甘くても、本物の「ブルームーンストーン」が欲しいとお考えの方にひとつでも多くの「本物」をお譲りするための準備を、現在進めています。

鑑別書を取得するには1件あたり4,095円かかりますので鑑別書はお付けしませんが、出品する「ブルームーンストーン」は鑑別講師の方からOKが出たもの(鑑別上ブルームーンストーンという石名はありませんので、ムーンストーンとしてOKが出たものとなります)となりますので、ご安心下さい。


ちなみに現地の相場を確認していただいたところ、スリランカ産ブルームーンストーンの価格はすでに数年前の3倍〜4倍に跳ねあがっていました。今回自社在庫として保管されていた商品をお譲り下さった方も「今後は同じ値段での供給は無理ですね」とおっしゃっていましたので、おそらくは1回限りの出品となります。

実際の出品はもう少し先になりますが、出品の際にはこの場でもお知らせさせて頂きますので、今しばらくお待ちください。


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2007年12月03日

第5回 QVCジャパン様の虚偽表示

■QVCジャパン様の「更なる誤魔化し」について



いい加減にしてください。




ロイヤルブルーブーンストーン」という、商品説明ページの名称だけを変更されても、実際の放送で「ブルームーンストーン」の名称を前面に出されていては、まったく意味がありません。



■No.463138 SSマルカジットトンボブローチ /QVC価格 \15,750 (税込)
 http://qvc.jp/cont/detail/ShohinDetail-cgry_197-hinban_463138.html?serverId=8

■No.458745 クリスタルパワー マルチカットネックレス /QVC価格 \10,290 (税込)
 http://qvc.jp/cont/detail/ShohinDetail-cgry_197-hinban_458745.html?serverId=8

■No.462260 SS ジェムタイム フェルスパー ブレスウォッチ /QVC価格 \14,973 (税込) http://qvc.jp/cont/detail/ShohinDetail-cgry_294-hinban_462260.html?serverId=8



上記の3つの商品は、もともと「ブルームーンストーン」もしくは「ムーンストーン」と商品検索をかけると出てきたのですが、現在は「フェルスパー」と検索をかけることで商品が表示されます


けれども、動画の中では「ロイヤルブルームーンストーン」として紹介されていますよね。本当に、誤魔化しに走られるしか、対処方法はないのでしょうか。

@フェルスパーをロイヤルブルームーンストーンとして販売することは、QVCジャパン様の自社判断であり、定義であること。

AQVCジャパン様が販売されているブルームーンストーンは、スリランカ産の本物ではないこと。


せめてこの2点だけも明確に表示された上で、放送でも、購入者する立場の方々が混乱をしない為の十分な説明を行ってください。



もう何度も申し上げていますが「フェルスパー」というだけでは「ムーンストーン」とは呼べません。絶対に無理なのです。買付けの際に「ブルームーンストーン」だと説明されて買わされたのであれば、それはバイヤーさんが騙されたのであって、海外ではそのような事は日常茶飯事です。知識のないものは騙される。騙されたくなければ必要な知識をつけるしかないのです。


自分たちが騙されておきながら、その最終的な責任を消費者に負わせるのはもうやめにしてください。海外で鉱物や宝石を仕入れる方が、騙されない為に必要な知識と情報を身につければ、このような事態は起こらないのです。


水晶などの高度な鑑別を必要とする模造品ならともかく、屈折率測定で簡単に結果が出てくるような石ではないですか。鑑別書をとらなくてもソーティングで十分なはずです。


海外の市場で騙されるのは、バイヤーさんの責任であって一般消費者の責任ではありません。それでも日本の市場で消費者を騙し続けるというのならば、自分達が行っている行為の意味を、もう一度きちんと理解してから販売を行ってください。


自分達の無知と無防備さを、市場の常識とすりかえることだけは、絶対に止めてください。それは偽りの常識です。
posted by isinohanasi at 23:59 | TVショッピングQVC様の虚偽表示
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2007年12月02日

第4回 QVCジャパン様の虚偽表示


QVCジャパン様の「ブルームーンストーン再販」について


予告していました記事内容を変更して、今回は「QVCジャパン様の「ブルームーンストーン再販」について」の見解を記載させて頂きます。


QVCジャパン様は昨夜より「ロイヤルブルームーンストーン」と称する商品の再販を始められました。そして今日は「モイラコレクション」までもが、販売をされWEB上に掲載されていました。私はこの再販と「ブルームーンストーン」の表示について、断固異議を唱えます


QVCジャパン様がどのような形で、また何を変更して「ロイヤルブルームーンストーン」と称した商品の再販を開始されたのか。また私が何を問題視して異議を唱えているのか、以前鑑別にも出したことのある「モイラコレクション」を例にとってお伝えいたします。
※鑑別の結果「モイラコレクション」に使用されていた石は「ラブラドライト」でした。詳しくは過去に掲載した記事をご参照ください。



ではます、下記の動画と商品説明の画像をご確認ください。どちらもQVCジャパン様が再販を開始された「モイラコレクション」の動画と商品説明です。




QVC様が再販を始められた「ブルームーンストーン」

■No.461200 18K WG ロイヤルブルームーンストーン & メレダイヤ リング /QVC価格 \59,850 (税込)

http://qvc.jp/cont/detail/ShohinDetail-cgry_73-hinban_461200.html?serverId=8

※リンク先に飛べなかった時のために商品説明の画像と動画を掲載しておきます。



「商品の動画」



buru1.jpg
「商品説明の画像」




■No.456794 18K WG ロイヤルブルームーンストーン ペンダント /QVC価格 \48,300 (税込)

http://qvc.jp/cont/detail/ShohinDetail-cgry_74-hinban_456794.html?serverId=8



「商品の動画」



buru2.jpg
「商品説明の画像」




前回までと、いったい何が変わったかわかりますか?

今まで「石名」として表示されていたフェルスパーが、ただ「鉱物名」に変更されただけです。しかも「フェルスパーのなかでも青いシラー効果を持つ石は、通称ロイヤルブルームーンストーンと呼ばれています」という表示では、QVCジャパン様がそのような社内定義をされているのだということが明確になっていません。要するに責任の所在が曖昧に濁されているのです


もう一度申し上げますが「青いシラー効果を持つ石は、通称ロイヤルブルームーンストーンと呼ばれています」は、消費者をあまりにも馬鹿にした表示です。この表示には販売する側のエゴと欲が凝縮されていると言っても過言ではありません。


では、なぜこの表示や販売方法が馬鹿げているのか、詳しく説明をさせて頂きたいと思います。


「フェルスパー」と呼ばれる鉱物は造岩鉱物で「フェルスパー・グループ」と呼ばれ、通常その成分構成により4つに分類されます。4つの分類の内容については、下記に記載していきますが、話が小難しくなってしまいますので、取りあえずまずは「4つに分類されているものなのだ」ということをご理解ください。



■フェルスパー・グループの4つの分類

@カリ長石であるオーソクレース(成長石)とマイクロリン(微斜長石)
Aソーダ長石であるアルバイト(曹長石)
Bカルシウム長石であるアノーサイト(灰長石)
Cバリウム長石であるセルジアン(重土長石)



これらの分類は、その鉱物に含まれる成分構成によって決まります。要するに同じフェルスパー・グループに属する鉱物であっても、この4つは成分構成自体が違うのです。そしてムーンストーンは@に分類され、ラブラドライトはAもしくはBに分類されます。

最近ではアフリカから大量に産出されるようになった「ペリステライト」が「ブルームーンストーン」として流通し始めています。けれどもこの「ペリステライト」もまた「ムーンストーン」とは違う特質を持っているのです。違いがあるからこそ分類が成され、それぞれに名称が与えられているのです。それらを混同させるような名称を用いて商品を販売することは、消費者に対する不誠実さの現れだと言えます。



今回、この件を指摘するにあたって、私はまず購入した商品の鑑別書を取り、その上で、なぜ「ラブラドライト」や「ペリステライト」を「ロイヤルブルームーンストーン」として販売することが問題になるのかを、誠心誠意ご説明させていただいたつもりです。

けれどもQVC様側は、私からの指摘を受けとめるどころか、フェルスパーを「鉱物名」と変更し、より誤魔化しを深めた販売を続ける方向へと進まれました。本当に残念でなりません。また「ロイヤルブルームーンストーン」と称した「ラブラドライト」を販売しておきながら「月の女神の〜」だの「女性がひとつは持っていたほうが〜」などと平気で「ムーンストーン」の説明をされている結城モイラさんに対しても、がっかりした、としか言いようがありません。


自らの非を認めることは、決して簡単なことではありません。けれどもその生涯をかけて「人を幸せに導く」仕事をされてきたはずの結城モイラさんのような方が「ムーンストーン」ですらない石の販売に加担して、いったい誰が幸せになるのでしょう。ご自身はそれで幸せになれるのですか?

自らの非を認めることができない人間に、本当に他人を幸せに導く事ができるのでしょうか。私はこのことを思う時、必ずといっていいほど日本マクドナルド株式会社の現代表取締役会長兼社長兼CEOである、原田泳幸さんの事を思い出します。


原田泳幸さんとは、アップルコンピュータ株式会社の代表取締役社長兼米国アップルコンピュータ社副社長であったにも関わらず「マックからマックへ、ですね」などと笑いながら、当時業績が低迷していたマクドナルド社へ電撃的な移籍をされた方です。移籍当時から面白いおじさんだなあ、と思っていたのですが、正直マクドナルドほど肥大した挙句低迷した企業が、今さらトップを変えたくらいでどうにかなるとは考えていませんでした。


けれども今回の不祥事に関する一連の対応を見ても、原田さんが移られてからのマクドナルド社の業績回復を見ても、企業とはトップの判断1つで、また顧客目線に立った改革で、いかようにも生まれ変わることができるのだと感じました。何かしらのトラブルや不祥事が起こった時にこそ、その人の人となりが問われ、企業の体質が浮き彫りになるのです。トラブルや不祥事は問題ではありません。それにどう対処するかが問題なのです


私は今回、結城モイラさんは業者に騙された被害者の可能性があるのではないかと考え、なんとかご自身の見解を伺いたいと、様々な手をつくしてきました。けれども事務所の電話番号は公開されておらず、2度送ったメールは返ってこず、ヨシヨシ様にお願いしても「連絡しておきます」と言われたきり放置。最後の手段としてQVC様に「結城モイラさんに私の電話番号を伝えてくれないか」とダメ元でお願いしてみたのですが、それもかなわぬまま、今回の放送内容を見る結果となりました。そして、この件に関わった人たちが出した「結論」を知るに至ったのです。



情けない。
人としてあまりにも情けない。そう感じずにはいられません。




皆さんは、貴石や半貴石と呼ばれるものが、どのような違いをもとに判別され、分類されているかをご存知でしょうか。記事が長くなってしまいますが、それぞれの貴石及び半貴石を分類する為に重視されている「違い」がどれほど些細なものであるかについても、この場で説明をさせて頂きたいと思います。


「その石が何であるか」を特定する為に有効な検査方法のひとつに「屈折率検査」と呼ばれる検査があります。人間がそれぞれに違う指紋を持っているように、同じ「人間」に分類されても「アジア人」と分類されていても個性や特徴があるように、貴石や半貴石にも、それぞれを定義づける特徴があるのです。そしてその大きな特徴の1つが、その石の持つ「屈折率」となるわけです。



屈折率」が実際にどのようにして計測されるかについても、ここで少し触れておきたいと思います。「屈折率」は「屈折計」と呼ばれる機材を使用して計測されます。その前段階として「偏光器」と呼ばれる機材を使用して、その石が単屈折であるか複屈折であるかを調べるのですが、今回は「屈折率」に重点を置いて記事を進めさせて頂きます。


「屈折計」という言葉だけを記載しても、今ひとつピンとこないと思いますので、私が個人所有している「屈折計」の写真を掲載しておきます。これは私が自分の勉強の為に購入したもので「偏光器」と「屈折計」が一緒になっています。


hen01.jpg
「屈折計と偏光器」



写真の左半分に写っている部分が「偏光器」右半分が「屈折計」となります。まず「偏光器」を使用して「単屈折・複屈折」の区別をしてから、それぞれに合ったレンズと「屈折液」を用いて「屈折計」でその石の「屈折率」を計測するのです。



hen02.jpg
「単屈折か複屈折かによってレンズを使い分けます」



hen03.jpg
「ガラス部分に屈折液を少量つけて石を置きます」



ken01.jpg
「ちなみに隣にあるのは顕微鏡です」



ken02.jpg
「宝石用の顕微鏡は下からも光をあてる仕組みになっています」




前置きが長くなりましたが、この説明を通して私が何をお伝えしたいと考えているか。それはとてもとても単純なことなのです。


その石が持つ固有の屈折率には、極わずかの差しかない。



たったこれだけ。


では「極わずか」とはどのような数値を指しているのか。有名どころの貴石半貴石の持つ「屈折率」の値を、いくつか記載してみます。


■貴石・半貴石が持つ「屈折率」の違い

・ルビー        1.760−1.768 〜 1.770−1.779
・エメラルド      1.571−1.577 〜 1.585−1.592
・アクアマリン     1.570−1.575 〜 1.580−1.586
・トルマリン      1.616−1.634 〜 1.630−1.652
・トルコ石       1.610−1.650
・ジェダイド      1.654−1.667
・アレキサンドライト  1.747−1.757
・クォーツ類      1.544−1.553
・アゲート類      1.530−1.539
・オパール       1.435−1.455


もちろん、実際の鑑別書作成には「屈折率検査」以外にも「比重検査」や「成分分析」などなど、それぞれに必要な検査が用いられますが、私がここでお伝えしたいのは、その石が何であるかを判断するための重要な判断数値のひとつである「屈折率」とは、コンマ3桁の中でひしめき合っている数値なのです。私たちが宝石だの天然石だのと呼び分けている石を数値で見ると、たったこれだけの違いしかないのです。言い換えるなら、たったこれだけの「違い」が非常に重要になってくるものなのです。


では、私が問題としている「ムーンストーン」と「ラブラドライト」の屈折率にはどのような違いがあるか、下記をご確認ください。

・ムーンストーン   1.520−1.528
・ラブラドライト   1.560−1.568


その差、最小で「0.032」最大で「0.048」

クォーツ類とアゲート類の屈折率の差が、最小「0.005」最大「0.023」である事を考えると、屈折率にこれだけの違いがある石を、「フェルスパー・グループ」であるというだけで「同じ石」であるとは言えません。また「ムーンストーン」と「ラブラドライト」では成分構成も違います。

※屈折率の差が一桁違うとのご指摘を頂きましたので、修正しました。ご指摘ありがとうございました。


そもそも商品に使用されている石が「ブルームーンストーン」であるためには、何よりもまず「ムーンストーン」であることが重要なのであって、何度も申し上げているように「ムーンストーン」ですらない石に「ムーンストーン」の名称をつけて販売することは間違いなのです


「ロイヤルブルー」の名称を使って販売をしたいなら「ロイヤルブルーラブラドライト」と表示するか、もしくは100歩譲って「ロイヤルブルーフェルスパー」が限界なのではないでしょうか。もしくは、販売する商品に本物の「ブルームーンストーン」を使用されるべきでしょう。


ただし、本物の「ブルームーンストーン」は現在とても希少な石であり、QVC様が取り扱っていらっしゃるような数のジュエリーを作成できるだけの原石を確保することなどできません



くどいようですが、ここでもう一度申し上げておきます。


現在QVC様がお取り扱い中の「ブルームーンストーン」は「ムーンストーン」ですらありません。「ラブラドライト」かもしくは「ペリステライト」のどちらかでしょう。以前は「ラブラドライト」が主だったようですが、最近の市場では「ペリステライト」を「ブルームーンストーン」と称して販売するケースが多いようです。これはアフリカから産出された石が、市場に多く出回るようになった為だと思われます。



また「ペリステライト」については、長くなりますので全宝協がネット上で公開している「Research Lab. Report」のペリステライトに関するレポートへのリンクを貼っておきますので、興味のある方はご一読ください。


Research Lab. Report  2005.04.22
「新産の長石変種 “ペリステライト”」

 http://www.gaaj-zenhokyo.co.jp/researchroom/kanbetu/2005/kan_2005_04.html



※リンクを貼ることが禁止されている等の問題がある場合は、お手数ですが下記のメールアドレスにご連絡ください。宜しくお願い致します。

連絡用メールアドレス。(アット)の部分を半角@に変更して送信してください。
 ishinohanashi(アット)mail.goo.ne.jp




と、いうわけで、QVC様が再販を始められた「ロイヤルブルームーンストーン」関連の商品は「ムーンストーン」ですらないと、私は考えています。そして、なぜこのようなことが断言できるのか、不思議に思われる方もいらっしゃると思いますので、次の記事では「ブルームーンストーンの希少性」に焦点を絞って、情報をお伝えしたいと考えています。


QVC様が1回目の問合せで回答された「致命的な内容」については、その後の記事での掲載を予定しています。この変更はQVC様が「ロイヤルブルームーンストーン」の再販に踏み切られた事によるものです。


業者様の姿勢に改善が見られない以上、まずは「本物のブルームーンストーンの希少性」に対する知識を、消費者の立場である方々に少しでもつけて頂く事が先決だろうと考えた上の変更ですので、ご理解下さいますよう宜しくお願い致します。




※念のため記載しておきますが、私が文中に掲載した「屈折計」や「顕微鏡」は個人的な勉強の為のものであって、通常私がオークションでお譲りしている天然石の鑑別は、私が行っているわけではありませんので、どうぞご安心下さい。



posted by isinohanasi at 04:40 | TVショッピングQVC様の虚偽表示
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